デンマークの成人教育

出典: Jinkawiki

フォルケホイスコーレ

現在、デンマーク国内に68校あるデンマーク生まれの全寮制の成人教育機関である。「人生の学校」と呼ばれ、自分や他人、そして社会と向き合い将来の道を模索するための時間を過ごすために設置されている。主に4か月から6か月のコースで、文学、語学、音楽、環境、哲学、スポーツなど、学校ごとに複数のコースが定められ、教科は多岐にわたる。教師と学生が平等な関係の中で相互に学ぶことが重要な理念のひとつであり、授業では自由な対話が重視される。入学試験を含めたテストや成績評価はない。また全寮制であるため、授業外でも学生や教師が生活の多くの時間を共にする。


昼間の国民高等学校

1960年代後半に生まれ、その目的は、失業している市民に意義ある活動を提供すること、また受講者の一般的な資質向上をはかることである。全寮制ではなく、これまでの国民高等学校の伝統を多く取り入れている。特に受講者の人材開発や労働市場への復帰の可能性をはかる教育が行われている。24週間までの短期・中期集中コースが多い。受講料は無料で、さらには失業手当を受けながらこのコースに参加することができる。以前は190校ほど設置されていたが、景気が回復した今では役40校までに減少している。


アクティビティーセンター

高齢者福祉サービスの一環として、地域高齢者が自由に利用できる利用者自主運営型のセンターである。市は一定の予算と場所を提供し、運営の中身は利用者が決める。年間行事としてはよく講演会を企画する。そのテーマは文化、健康、政治、宗教、社会問題など様々である。また、9月~5月頃までの期間、毎週定期的に開かれるサークル活動もたくさん用意されている。

参考文献:格差と貧困のないデンマーク 千葉 忠夫      デンマークの自由すぎる教育機関 http://epmk.net/yukiyamamoto/

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