トピック学習
出典: Jinkawiki
【イギリスの義務教育における主な特徴】
イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから成る連合王国である。イギリスの義務教育は、期間は5歳(北アイルランドにおいては4歳)から16歳までとされている。初等教育が開始される前に小学校付属の保育園や保育クラスに通う児童も多くみられる。また、イギリスにおける学校の特徴として、中等教育にはパブリックスクールと呼称される名門私立校に加えて、グラマースクールと呼称される公立校の中でも選抜制を掲げている進学校が存在が挙げられる。これに関して、普通の私立校はインデペンデントスクール、公立校はステイトスクールあるいは、メインテンドスクールと呼称される。
【トピック学習】
イギリスの初等教育は6年間であり、前期の2年間における幼児部と後期の4年間における下級部によって構成されている。イギリスの公立小学校は、プライマリースクールと呼称され(厳密に言えば初等教育期間における後期の4年間のことをいう)、トピック学習という日本においては2002年より開始された総合的学習を採用している。その源流とされているのが、バーリーヒル、ゴーリングチャーチ、ストックハムの3校であるとされている。バーリーヒルは、テムズ河源流付近に位置することを生かし、テムズにおける水、林、橋、周辺の村などの地域環境や住民の生活に関連した課題について、ゴーリングチャーチは、テムズ河の自然と住民の生活を中心に、学習成果のまとめ及び文章化への配慮に重点を置いたことについて、ストックハムは、トピック学習に学ぶ楽しさを習得させることを目的として、絵や図表を用いてアピールしていく方法について、それぞれ注目を浴びた。いずれにしても恵まれた自然環境の中で、人間の生活に密接に関わる事柄を題材として、学びへの動機付けや学ぶ楽しさを通じての学力向上へとつなげている。また、学力向上のみならず、児童の学習に対する興味及び関心の向上も目的としており、多種多様な個性・能力・興味を最大限に生かせるよう、自らの手で興味・関心を喚起させ、学びの楽しさを積極的に体験することや学び方を習得しようとする姿勢を獲得させることを重視している。
【参考文献・参考サイトURL】
「ヨーロッパの教育現場から―イギリス・フランス・ドイツの義務教育事情」(2003.4) 著・下条美智彦 出版・春風社 「学び方を学ばせるイギリス式ゆとり教育」(2002.11)著・宮北恵子 出版・幻冬舎 「イギリスの教育システム」http://home.att.ne.jp/moon/kreuz/england/seido.htm 「イギリスの教育制度」http://www.affinity-japan.com/ed/content/view/237/89/
投稿者nagano