ネット依存2

出典: Jinkawiki

インターネット依存症とは、「自分の意思利用で利用をコントロールできない」「いつもインターネットのことを考える」「人にやめるように言われても、やめられない」などのアルコール依存症と同じ状態がみられる。ただ、アルコールやニコチンのように対体外から体内に物質が入って依存を引き起こすものではないので、早期に周囲が気付いていれば家族の力でも現実に戻すことはできる。うつ病や解離性人格障害などを誘発する可能性もあるので早期に気付くため、ネットに関する知識をつけることが大切である。

ネット依存にもさまざまな種類があり、ネットの進化とともに増え続けるサービスを利用しているうちに、ネット・携帯依存になってしまうこともある。ここでの依存は、日常生活に支障があるほどはまり、自分の意思ではやめられない、そのことにより周囲に迷惑をかけてしまう、自身の健康を損ねることをさす。 おもな依存症は、YouTube依存、Facebook依存、twitter依存、オンラインゲーム依存、ウィキペディア依存、チャット依存、携帯依存(常に携帯をいじっている、携帯がないと生活できない、携帯がないとほかにすることがみつからない、イライラする、キレる、ネットサーフィン依存、掲示板依存、ブログ依存等がある。 ネット依存によるとみられる事件も起きており、日本でも、小学6年生による同級生殺人事件、高速バスハイジャック、「2ちゃんねる」に犯行予告書きこみ、大学生による小学生レイプ事件(チャットで出会った小学生を呼び出す)、ネットオークションで購入した雑誌に掲載されていた方法で偽札をつくる等残念な事件が数多くある。

日本では、2008年に20歳以上で270万人、未成年者を含めるとそれ以上という調査結果がでている。専門外来も存在し、治療体制が整い始めてきた。依存患者むけのデイ・サービスも登場した。 また急速なスマートフォンの普及により50万人の中高生の間でネット依存が広まっている。睡眠障害、栄養失調など健康に深刻な影響を及ぼしている。中高生の依存率は成人の5倍ともいわれており、43%の依存者が睡眠時間が6時間未満、ぐっすり寝れないひとが6割に上っている。 またネット大国中国、韓国でも大きな社会問題になっており、韓国の釜山では2010年にネットをめぐる口論の末中学3年生だった少年が母親の首を絞めて殺害する事件がおきた。少年は学校を遅刻・欠席しがちなほどネットのゲームにのめりこんでいて、そのことで母親と口論になった。少年は母親を殺したのち、自殺をしている。また韓国では「インターネット中毒」が病名として定着している。また、インターネット依存専門のカウンセラーの養成に力をいれており、カウンセリングを受けられる施設も展開している。コミュニケーション能力を回復しする治療などをしている。中国では、ネット依存を治療する施設があり、ネット依存をしない生活習慣を身につける治療を行っている。

便利さと引き換えに生まれた新たな社会問題である。


参考 http://angels-eyes.com/net_a/why.htm http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20130801-00000049-jnn-soci

投稿者R.I


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