バイオテクノロジー

出典: Jinkawiki

生物の持つさまざまな働きを上手に利用し、私たち人間の生活や環境保全に役立たせようという技術。例えば、酒、みそ、しょうゆ、納豆、チーズ、ヨーグルトなどの食品や抗生物質などの医薬品は、バイオテクノロジーで作られた製品。このような昔ながらの「発酵」や「品種改良」をはじめ、現代の「遺伝子組換え」「クローン」などの先端技術まで、実にさまざまな技術がある。1972年に細胞融合技術が、また1973年に遺伝子組換えが開発され、さまざまな産業への発展などの可能性が期待されたため、「バイオテクノロジー」という言葉が使用されるようになった。 「バイオテクノロジー」は大きく2つに分かれ、「オールドバイオ:主に発酵など」、「ニューバイオ:主に遺伝子組換え」と呼ばれている。 江戸時代、従来からの育種方法や品種の特性を生かし、知恵と経験の中でさまざまな農作物を生産しており、この技術が今でいう「品種改良」というバイオテクノロジーのひとつであった。また、江戸時代の酒やみそ、しょうゆ、酢などの製造にも「発酵」というバイオテクノロジーが使用されており、バイオテクノロジーの歴史は意外と長いことが分かる。 バイオテクノロジーおよび遺伝子組み換え(GM)に対する人々の態度は各国でさまざまであり、米国とカナダでは、この技術は一般的に受け入れられている。しかし、他の地域、特にヨーロッパでは、革新的な食品および飼料を提供する遺伝子組み換えは問題視され、食品の安全性と環境問題に関する懸念が表明されている。 遺伝子を組み替えることで害虫に強く栄養価の高い食品ができるなど正の面もあるが、同時に組み替えた食品を食べることによって人体にどのような影響が出るか完璧にはわかっておらず問題点は多くある。


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