バスク問題
出典: Jinkawiki
現代スペインで、バスク地方の分離独立をめぐる問題。
現代のスペインのバスク地方で起こっている分離独立問題である。バスク地方は、大西洋に面しピレネー山地をはさんでスペインとフランスにまたがる地方。 この地域の住民には独自のバスク語という、インド=ヨーロッパ語系でない言語を話す人々がいる。現在はスペイン側のバスク自治州は人口約210万人、うち約40万人がバスク語を母国語とする。バスク地方は鉄鉱石の産地で中心都市ビルバオは重工業都市として発展している。ピカソの「ゲルニカ」はビルバオの近郊の町。フランコ独裁時代にはバスク語が禁止されるなどの抑圧を受けた。
~第二次世界大戦後~ 独立運動が強まり、1959年に武装集団「バスク祖国と自由(ETA)」が結成され、68年から爆弾テロや要人暗殺などの過激な行動を展開、73年にはスペインのブランコ首相暗殺(フランコ将軍ではないので注意)などを起こしている。79年には自治権を認められ、バスク自治州となったが、ETAは隣のナバラ地方やフランスの一部を含む独立を主張している。2006年3月、ETAは停戦を宣言したが、独立をめぐってなお緊張が続いている。