バナナ

出典: Jinkawiki

 単子葉類・しょうが目・バショウ科の大型多年草。雌雄異花だが、ふつう単為結実し種子を作らない。熱帯アジア原産。多くの種類があり生食、料理用の他、アルコールの醸造用にも利用される。


目次

様相

 茎は多数の葉の葉鞘が互いに抱き合ってできた偽茎で円柱状、直径10cm以上であり2~4mの高さに成長する。葉束の中心から花茎を延ばし、その先端に花序を出して、20数個の赤紫色の包葉に包まれた淡黄色の花をつける。家事国は7~10段ほどの花段があり、各段に10数個の果実がつく。房状になる果実は湾曲した紡錘形で、多くは黄色に熟し、芳香美味。


栽培地

 熱帯各地に広く栽培され、ブラジル、インド、エクアドル、フィリピンなどに多い。日本でも沖縄、小笠原などの暖かい地方で栽培されている。


野生種と改良種

 日本でよく食べられているのは改良種であり、野生種では固い種子を生ずるが、改良種では種子も生じない。塊茎芽で繁殖する。


バナナとプランテーション農業

 バナナはプランテーション農業が行われている代表的な作物である。日本やアメリカなどの大資本家が、現地の安い労働力を使って大規模で単一的な農法でバナナを生産し、それを日本などの先進国に輸出していた。先進国の資本家が利益の大部分を取得し、発展途上国の労働者は安い賃金で労働せざるを得ないという形式が、南北問題を悪化させていた。今でもその形式は改善されたとは言えない。




参考  広辞苑 明鏡国語辞典 ブリタリカ国際大百科事典 百科事典マイペディア 三省堂生物小辞典 国際社会論授業教科書




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