バベルの塔5
出典: Jinkawiki
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バベルの塔とは
旧約聖書「創世記」11章 1節~9節に登場する。 メソポタミア南部(現イラク)のバビロニア王国の首都であるバビロンに建設されたジッグラト。 ジッグラトとは、メソポタミア文明での「塔」「ピラミッド」のことである。
「創世記」11章
「創世記」では、もともとすべての人類は同じ言語を話す1つの民族だったとある。 ノアの大洪水後の話である。 神が人類に与えていた命令は、人類が一か所に定住するのではなく、人口の増加と共に新たな地を開拓しながら地上全体に広がるようにというものだった。 しかし、人々は全地に散らされることを拒んだ。「天に届く塔を建て、名をあげよう」と、彼らは神の教えに従わず、1か所に定住して権力を結集させ、自分たちの名声をあげようとした。そこに、神が偵察に来る。彼らの団結力が神の存在を脅かすと危惧する。こんなことになったのは、人間が単一民族で単一言語を話しているからだとして、地上を混乱させるように言葉を通じなないようにした。それぞれが世界各地へ渡り、街を作り、やがて個々の言葉を話すようになったのだ。
バベルの塔の候補
- 「エ・テメン・アン・キ」
考古学者のロベルト・コルデウェイがその土台を発掘した。この塔は、シュメール人が建設を開始し、工事が中断していた物を、新バビロニア王国時代にネブカドネザル2世が完成させたものである。バビロンで発見された石碑に刻まれた碑文と絵などの情報から、1辺の長さが91メートル、合計七段からなる巨大な塔だったといううことが分かっている。
- 「ボルシッパ」
バビロンの中心から南西に位置するボルシッパという場所にある遺跡だ。タルムードや、アラブ人の文化では、ここがバベルの塔の跡地として認識されている。さらに、バベルの塔の発案者とされているニムロドにもゆかりがあるとされている。また、考古学者ジョージ・スミスは、古い粘土板の中に創世記のバベルの塔の出来事を記録したものを発見した。
参考文献
- 人月の神話 フレデリック・P・ブルックス Jr. (著), 滝沢 徹 (翻訳),牧野 祐子 (翻訳)
- イスラムの家からバベルの塔へ―オスマン帝国における諸民族の統合と共存 鈴木 董 (著)
- バベルの塔の建設と共通言語の混乱は実話なのか? 旧約聖書の謎に迫る http://true-ark.com/faq-tower-of-babel/
ハンドルネーム:AOTA