パレスチナ問題
出典: Jinkawiki
パレスチナ問題とはパレスチナをめぐるユダヤ人と先住アラブ民族との対立問題である。 1897年にユダヤ人の国家をパレスチナに建設するというシオニズム運動の決議が行われた。 第一次世界大戦中にイギリスはバルフォア宣言によりそれを支持し、ユダヤ人の移住が始まったが、イギリスはフサインーマクマホン協定でアラブ人にも独立を承認していたので問題が複雑化した。戦後、イギリスがここを委任統治領としたが、ナチスの迫害によるユダヤ人の移住が激増すると、パレスチナ定住者(パレスチナ人)とイスラエル(シオニスト・ユダヤ人入植者ら)の対立は深刻化した。 第二次世界大戦後、国際連合はパレスチナ分割決議案(1947)をまとめたがアラブ側はこれを認めず、1948年にイスラエル共和国が成立すると、パレスチナ戦争がはじまり、アラブ諸国と抗争の中で170万人の難民が生まれ、ゲリラ闘争が生じた。その後も1956年のスエズ戦争、1967年・1973年の中東戦争を引き起こしたが、1976年にエジプト・イスラエル間に和平条約が締結された。