パレスチナ暫定自治協定(オスロ合意)

出典: Jinkawiki

パレスチナ暫定自治協定(オスロ合意)-1993年


イスラエル政府とパレスチナ解放機構(PLO)によって結ばれた和平への枠組みをとりきめた合意。ノルウェーの首都オスロで主に協議されたことから「オスロ合意」とよばれている。これは、(1)イスラエルとPLOの相互承認にかんする交換書簡(2)五年間のパレスチナ暫定自治とイスラエル占領地の最終的な将来を決める交渉の枠組みを定めた「暫定自治取り決めについての原則宣言」の二つからなる。

 交換書簡では、PLOのアラファト議長がイスラエルの生存権、つまりイスラエル国家を承認し、テロを取り締まり、紛争を平和的に解決する決意を明確にした。イスラエルのラビン首相(当時)は、PLOをパレスチナ人の正式代表として認め、交渉開始の意思を表明した。

 「原則宣言」は、「五年を超えない移行期間の間に、西岸とガザに暫定自治政府、すなわち選挙で選ばれる評議会をつくり、(イスラエル軍の占領地からの全面撤退を決めた)国連安保理決議二四二と三三八に基づく恒久解決に至る」(第一条)としている。

 そのスケジュールは、(1)イスラエル軍が西岸とガザから徐々に撤退する(2)西岸とガザでパレスチナ自治政府の長官と評議会の選挙を行い、暫定自治をすすめる(3)自治開始から三年目を迎える前に、エルサレム、難民、入植地、境界線などパレスチナの将来にかかわる重要な問題を解決する最終地位交渉を開始し、自治開始五年後には両者が歴史的和解を達成する、というものである。



参考 どうなってるの?/イスラエルとパレスチナのオスロ合意 http://www.jcp.or.jp/akahata/why/04-0203.html





H.N s89


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