ヒスパニック3

出典: Jinkawiki

ヒスパニック スペイン語を話す人々。アメリカ合衆国では、もっぱら中南米・カリブ海地域からの移民に対して用いられる。 彼らは全人口の15.4%を占める最大のマイノリティ集団である。ひとくちにヒスパニックといっても、たとえばメキシコ系とキューバ系とでは政治傾向がかなり異なっている。 <メキシコ系ヒスパニック> ヒスパニックの64%を占めている。彼らは地理的にはカリフォルニア州からテキサス州にかけて集中しており、この地域では場所によっては多数派になりつつある。メキシコ系は総じて学歴や所得が低くて民主党支持者が多く、ヒスパニックの連邦議会議員24人の大半はメキシコ系の民主党議員である。メキシコ系のもう一つの政治的特徴は、白人や黒人に比べると投票率が極端に低く、人口の割には政治力が弱い点である。 <キューバ系> 1959年にフィデル・カストロはキューバで革命を起こし、61年には社会主義政権を宣言すると、それを嫌った富裕な人々がアメリカに亡命してフロリダ州にキューバ系社会を築き上げた。キューバ系はヒスパニック人口の3.5%しか占めていないが、富裕な反共主義者が多く、共和党支持者が多い。高齢者が多いキューバ系は望郷の念が強く、アメリカ政府に対してはキューバに対する強硬な外交政策を要求せている。 <人種差別問題> 米国でマイノリティであるヒスパニック系の人々が、ヒスパニック間の差別も含め、人種差別などの加害者になることはないと思われがちだが。しかし、人種差別的な行為はヒスパニック系コミュニティでも行われており、その矛先の一つがアメリカ系アメリカ人である。近年、ヒスパニック系が加害者となるアフリカ系アメリカ人に対する犯罪が発生している。 ピュー・リサーチセンターの最近の調査では、ヒスパニック系の約半数の人々が人種や民族による何らかの差別を経験している。また、75%のアフリカ系アメリカ人が人種差別や不公平な待遇を受けたことがある。 <Remezcla> ラテンアメリカ系文化情報化サイト。ヒスパニック系とアメリカ系両者の橋渡しに貢献している情報発信源。このサイトではヒスパニック系の人達の間でアフリカ系ルーツについての会話を育むこと、アフリカ系ラテンアメリカ人の存在に光を当てることなどを進めている。 H.N:コリア


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