ヒューリスティクス
出典: Jinkawiki
明確な手掛かりがない、あるいは不確実な問題に対する便宜的、発見的な判断手法。
日本語においては方略、簡便法、発見法、目の子算、あるいは近道などと云われるもので、「急がば回れ」「兎に角やってみよう」など諺、格言の類にも用いられている。
ただしヒューリスティクスは完全な解法ではないため、しばしば判断に「偏り(バイアス)」が含まれることがある。
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利用可能性ヒューリスティクス
ある事象が発生する頻度や確率を判断する際に、過去の想起しやすい事例が判断に影響を及ぼすこと。
カーネマンとトヴェルスキーは研究において以下のような事例を示している。
①小説の4ページ分(約2000語)の中に7文字の単語で末尾がingで終わるものはいくつあると思うか。 ②小説の4ページ分(約2000語)の中に7文字の単語で6番目がnのものはいくつあると思うか。
回答の平均は①13.4個、②4.7個であった。
しかしながら"~ing"となる7文字の単語の6番目は必ず"n"なので、実際の個数は①≦②となるはずである。
このようなバイアスはしばしば「連言錯誤」と呼ばれる。
またメディアの報道の頻度に関する利用可能性ヒューリスティクスもセイラーにより報告されている。
- 後知恵バイアス
事象が発生した後で「そうなることは分かっていた」というように、あたかもそれを予見していたかのように過大評価するバイアスのこと。
例えば
①A川の長さを被験者Xに推測してもらう →②正解の長さ を教える →③被験者Xに自身の回答した長さを答えてもらう
とする場合に、①≦②とすると、この各数値は
①≦③≦②
という結果となり、正解を聞いた後である③が実際の回答①よりさらに正解に近い数値に変化するもの。
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代表性ヒューリスティクス
- ギャンブラーの誤謬
- 平均への回帰
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係留・調整効果
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ヒューリスティクスに関する問題
- リンダ問題
- ロボットのフレーム問題
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関連する学内の講義
- 消費行動心理学
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参考文献
- 友野典男 著『行動経済学 -経済は感情で動いている-』 光文社新書, 2006年, ISBN 978-4-334-03354-5
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