ヒンドゥー教3

出典: Jinkawiki

概要

インドの言葉では「ダルマ」が宗教を意味する。しかし、この言葉は広い意味の定義であり、ヒンドゥー教と重なる部分がある。また、カースト制度と固く結びついており、ここは仏教と違う部分である。 また、「ヒンドゥー」とはアーリヤ人がインドに侵入してきたときに、インダス川をサンスクリット語で「シンドゥー」と呼んだことが始まりである。それをペルシャ人が「ヒンドゥー」と呼んだことが起源だ。


範囲

ヒンドゥー教は現在インドで8割強の7億人以上の人々が信仰している。これはユダヤ教や日本の神道のような民族に密着した宗教であるという。


成立と展開

起源 ヒンドゥー教の起源はインダス文明に遡る。インダス文明の遺跡はハラッパーとモヘンジョ・ダロが有名であるが、都市の近くに少しの遺跡がある。また、ロタールを中心とする南の梅岩地帯から、西はパキスタン、東はデリーの近くまで及んでいて幅広い。 インダス文明の特徴としては印章があり、神々や崇拝された動物が刻まれている。また、女性像と、火葬も有名である。


ヴェーダ

西北インドに侵入してきたアーリヤ人は牧畜を発展させ、パンジャーブ地方に定住した。その時にアーリヤ人は最後の文献「リグ・ヴェーダ(神々の賛歌)」を編纂した。サンスクリット語では「ヴェーダ」は「知識」を意味したが、ここでは転じて「聖典」の意味になった。その後、「サーマ・ヴェーダ(歌の集成)」「ヤジュル・ヴェーダ(祭詞の集成)」が編纂され3ヴェーダと呼ばれた。その後「アタルヴァ・ヴェーダ(呪詞の集成)」が加わり、4ヴェーダとなった。


「リグ・ヴェーダ」の神

神は自然界の現象を神格化し、具現化したものである。 主な神々()が種類である。 ・ディヤウス(天)スールヤ(太陽)ウシャス(朝焼け)インドラ(雷神)ルドラ(暴風) パルジャニシャ(雨)アーバス(水) また、サヴィトリ、プーシャン、ヴィシュヌなどもいる。 神と人間の関係は相互依存である。人は祭りにおいてお供え物をし、神はそれにこたえる形で人間に恩恵を与える。そして、神は人の悪事を罰するのだ。 神々の数は、正確な数は不明だが3339ともいわれる。どの神も賛歌の主題となる時は最上級の讃辞を与えてくれるとした。


参考文献

ヒンドゥー教と仏教  西尾秀生

宗教のキーワード集  三木紀人 山形孝夫


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成