ヒーローラッツ

出典: Jinkawiki

目次

ヒーローラッツとは

ヒーローラッツは、タンザニアに活動の拠点を置いているベルギーのNGO団体APOPOが育成している、地雷除去や結核の拡散予防など人道的活動に貢献できるように特別に嗅覚を訓練されたネズミたちのことである。

ヒーローラッツとなるべく訓練されているネズミは、アメリカン・ジャイアント・ポーチド・ラットと呼ばれる種類である。このネズミは、サブ・サハラ地域原産のネズミであることから、ほとんどの熱帯地域特有の病気に対して抵抗力があり、また平均寿命は6~8年という他の種のネズミよりも長い寿命を持っており、何よりも非常に優れた嗅覚をもっている。


地雷探査事業

ヒーローラッツは、優れた嗅覚を使って地雷が埋まっている場所を特定する。地雷が埋まっている可能性のある200平方メートルの土地があったとした時、2人の訓練された作業員が、金属探知機を用いてこの土地の地雷の有無を調査したとすると役8時間かかるが同じ作業をAPOAPOのヒーローラッツを用いると、役1.5時間で作業を完了することができる。 2011年、APOAPOは、モザンビークを中心に2,632,608平方メートルにのぼる広大な土地の地雷除去を完了し、撤去した地雷数は792個、これに加えて227発の不発弾および2,638個の危険な爆発物関連物を処理した。

地雷を探知するための訓練に要する時間は9か月で、一匹を一人前のヒーローラッツにするまでには役6000ユーロ(70万円)が必要である。ヒーローラッツによる地雷探査事業は、安価で効率的、効果的なものだと言える。


結核菌検出事業

ヒーローラッツは、その優れた嗅覚を使って人々の唾液成分の臭いを嗅ぎ分け、結核菌が含まれている唾液だけを見つけ出すことができる。ヒーローラッツは優秀な研究員が丸1日かかる40人分の唾液の調査を7分で調査することができ、また、毎週平均して5~15人の、顕微鏡では発見できなかった結核患者を発見している。


参考サイト

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%84 http://www.heroratsjapan.com/HeroratsJapan_Jun2012.pdf


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