フィンランドの義務教育
出典: Jinkawiki
フィンランドの義務教育
フィンランドの義務教育は、日本と同じ六・三制である。カリキュラムは九年間一貫して学ぶ内容となっているが、学校の在り方は様々である。例えば、日本のように小学校、中学校がそれぞれ独立して存在する場合もあれば、同じ校舎に小・中学生が一緒に学んでいる学校もある。また、徹底した修得主義を貫いているので、成長にあわせて入学や卒業の時期を決められる。
1、 就学前教育(0~6歳)
学校や保育園で、基礎教育の前の準備教育を行う。識字の基礎や、集団生活のマナーを身に付け、就学への不安を減らす効果がある。就学前教育は無償で、ほとんどの子どもはこの就学前教育を受けた後、小学校に入学する。ただし、精神的、肉体的発達における正当な理由があれば1年はやく、または1年遅く入学することができる。
2、基礎教育(7~13歳)
授業内容も柔軟に構成できるようになっているし、カリキュラム内容などが学校ごとに異なるので、その特色などで自分の行きたい学校を選択し、学ぶことができる。義務教育の間は、教科書、鉛筆やノートなどの文房具、給食費も無料である。基本的に義務教育の段階では地域の学校に通い、通える範囲であれば学校を選択することもできるが、いずれにしても、通学や移動にかかる交通費は全額支給される。基礎教育では、自ら体験したり、調べたりする授業が中心であり、学びの楽しさを知ることができる。また、就学前教育と同様に、中学卒業に際しても、まだ勉強が不十分や希望する普通科高校や職業学校に進学する成績に満たないと考えた場合には、もう一年勉強することができる。
参照:『教育立国フィンランド流教師の育て方』増田ユリヤ 岩波書店 『知識ゼロからのフィンランド教育』藤田りか子 幻冬舎