ベトナム戦争29

出典: Jinkawiki


 ベトナム戦争とは、ジュネーブ休戦協定で撤退したフランスにかわるアメリカの介入で起きた戦争で、南北ベトナム間の内戦である。アメリカはベトナムの共産化を阻止する口実で軍事介入をし、南ベトナムを支援、北爆を行った。
 戦争期間は諸説あり、1.ジュネーブ休戦協定以降の1954~75、2.南ベトナム解放民族戦線が結成され、内戦が本格化した1960~75、3.アメリカの北爆による介入1965~75、などの説がある。ベトナム戦争は宣戦布告がなかったためである。アメリカは様々な新型爆弾を使用し、役300万人の戦死者と多くの難民を出した。南ベトナム解放市民戦線はジャングルに潜伏し、ゲリラ戦を展開していたため、アメリカ軍はジャングルの家々を焼き払い、枯葉剤を散布した。その目的は南ベトナム解放民族戦線の隠れ家を絶滅させること、解放区で作られる農産物を汚染し、食べられなくすること。散布面積は170万ヘクタール。南ベトナムのジャングルの20%、マングローブ森の36%に及んだ。その影響は深刻で、2012年にアメリカ・ベトナム両政府が共同で枯葉剤の汚染除去作業を開始した。
 1975年に南ベトナム解放民族戦線と北ベトナム軍が南ベトナムのサイゴンを占領し、北ベトナムにより統一され、戦争は終了した。 ベトナム戦争は東西冷戦の代理戦争であり、北のベトナム民主共和国はソ連・中国が物質的に支援した。アメリカの介入は強い国際批判を浴びた。さらに、戦費の拡大により、アメリカの国際収支は悪化、ドル危機が深刻化した。また、ベトナム帰還兵の社会復帰が困難で、「ベトナム症候群」といわれた。


参考
http://www.y-history.net/appendix/wh1603-064.html http://www10.plala.or.jp/shosuzki/edit/ippnw/defoliate.htm

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