ペスト3
出典: Jinkawiki
1.黒死病の名で呼ばれたペストは、中央アジアからヨーロッパへと広がった。ペストは、ネズミに寄生するノミが運ぶペスト菌によって起こるもので。ノミが人の血を吸う時に、ペスト菌がノミから人に感染する。ペストには3つのタイプがあり、なかでも黒死病で最も顕著に現れたのは、腺ペストというものだった。腺ペストの場合、3〜5日の潜伏期間があり、その3日後に患者の約80%が死亡した。14世紀のヨーロッパでペストにより死亡した人数は2500万人以上が死んだという推定もある。1300年代のヨーロッパの総人口は8000万人で、そのうち5000万人が死亡したと考える人もいる。ペストはその後もたびたび流行したが、これほど壊滅的な被害を与えることはなかった。 参考文献-世界の歴史 大図鑑増補改訂版-2016年6月30日発行 株式会社河出書房新社 著者アダムハート-デイビス