ホットエアー問題
出典: Jinkawiki
ホットエアー:京都議定書で定められた温室効果ガスの削減目標に対して、経済活動の低迷などにより二酸化炭素の排出量が大幅に減少していて、相当の余裕をもって目標が達成されることが見込まれる国々の達成余剰分のこと。
東欧や旧ソ連では、1990年以降、経済の崩壊によって自然に排出枠(ホットエアー)が生じた。ロシアを京都議定書に同意してもらうために、その他の先進国はロシアの削減目標を甘くした。だが、ソ連時代の古い工場は、改良すれば生産性を向上させることができる。よってロシアは工場の効率をあげ、利益を増やすための投資をすれば、同時に京都議定書の目標をクリアできる、という立場にいる。したがって、ロシアにとってみれば、そんな苦労せずにして削減義務の目標達成できるだけでなく、あまった排出割当量を他国に売却することができるようになった。このため、ホットエアー問題とはロシア問題とも言われる。
日本が中心となりつくりあげた京都議定書であるのに、もし日本が目標達成できなかったら、ロシアは値段をつりあげてくるだろう。そのようなことにならないように、国民の環境に関する意識を高める必要がある。