ボコ・ハラム
出典: Jinkawiki
ボコ・ハラムとは 2014年にアフリカのナイジェリアで女子生徒200人以上が連れ去られるというショッキングな事件が起きた。犯人グループは、「欧米流の教育を受けるべきではない」と考えるイスラム派。最近になり、ボコ・ハラムとイスラム国との連携強化が進んでいる。戦闘員がナイジェリアからリビアのISの拠点に流入しているという情報もありISの勢力拡大が懸念されている。事件が起きたのは西アフリカの国ナイジェリア。すぐ北にはニジェールという国もある。ニジェールとは地元の言葉で川を意味する単語をフランス語風に発音したもの。この地区の北側をフランスが植民地にしたので、人々はフランス語を話しニジェールという国になった。
反政府運動から「教育へ」 一方、南側はイギリスが植民地にしたため英語を話すようになり、「ニジェールの国」という意味のナイジェリアになった。ナイジェリアの南部にイギリス人が上陸してキリスト教を広めたため南部にはキリスト教徒が多くなっている。一方北部は、かつてイスラム教の国があったこともあり、イスラム教徒が多く住んでいる。ナイジェリアは石油がたくさん取れる国で石油関係の仕事をしている人は」大金持ちになったが北部は経済発展から取り残され貧しい人たちが大勢いる。彼らの中から反政府運動をするイスラム過激派が出てくる。それが「ボコ・ハラム」。彼らは西洋・欧米系のキリスト教徒によって国が支配されていると考えている。そして学校ではキリスト教を教えていると思い込んでいる。イスラム教では、女性は大切にしなければならないもの。彼らはそこから極端な考えを発展させた。女性は家で大切にしなければならない。外に出て学校に行くべくではない。その学校もキリスト教を教えるから許されない。こういう考え方である。そこで女子生徒たちを連れ去り、みんなをイスラム教徒にしたのだ。
参考文献
池上彰(2017)『池上彰の世界情勢2017』毎日新聞出版 投稿者ほわすー