ポピュリズム4
出典: Jinkawiki
ポピュリズムとは、「エリート」を「大衆」と対立する集団と位置づけ、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用し、大衆の支持のもとに、既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、政治姿勢をいう。
複数の集団による利害調整は排除し、社会の少数派の意見は尊重しない傾向が強い。
1892年に結党されたアメリカ合衆国の人民党、通称「ポピュリスト党」を通じて広まったことばである。
主にアメリカではポジティブな意味合いに、ファシズムを経験したヨーロッパなど諸国ではネガティブに用いられる。
ねが日本語では大衆主義や人民主義、否定的な意味として愚衆政治や大衆迎合主義などと訳されている。
また、ポピュリズムの思想を持つ人物や集団をポピュリストと呼び、民衆派や大衆主義者、人民主義者、もしくは大衆迎合主義者などと訳されている。
20世紀以降も、アルゼンチンのペロン体制、中国の毛沢東主義、アメリカのマッカーシズム、西ヨーロッパ諸国の極右政党など、様々な政治運動と現象がポピュリズムとして数えられえてきた。
ポピュリズムは改革の大きなエネルギーとなり得るが、大衆の欲求不満や不安をあおってリーダーへの支持の源泉とする手法が乱用されると、民主主義は愚衆政治になり、庶民のエネルギーは自由の破壊、集団的熱狂へと向かう。
1950年代のマッカーシズムがその代表例であり、民主主義は常にポピュリズムに堕す危険性を持つ。
参考文献
https://www.asahi.com/topics/word/%E3%83%9D%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0.html