マルクス主義5

出典: Jinkawiki

~マルクス主義とは~

マルクス主義とはカール・マルクスの思想を中心に確立された社会主義思想体系の一つである。マルクスとエンゲルスは1848年に『共産党宣言』を書き、そこで人類の歴史は、領主と農奴、資本家と労働者などの階級闘争の歴史であるとし、近代社会はブルジョワジー(資本家)とプロレタリアート(労働者)の分裂がますます拡大しつつあるとした。プロレタリアートがブルジョワジーから政治の権力を奪い、資本を社会全体の財産に変えることで、社会の発展がより期待できるとされ、いかなる対立や階級支配のための政治権力も消え、国民一人一人の発展がおとずれる社会を目指した。また資本主義の没落の必然性と社会主義の到来の必然性を主張した。

~階級闘争~

階級闘争とブルジョワジーとプロレタリアートの間に起こる闘争のことである。社会における最も中心的な存在であるのは生産手段を独占し様々な権力で社会の支配の立場を占める支配階級と、支配階級に搾取され権利を奪われる被支配階級との対立、つまり「金持ちと貧乏人」の争いである。

~マルクス主義の問題点・批判~

マルクス主義の主張は資本主義社会に対する批判でもあったため資本主義社会を守ろうとする側からは常に排斥の対象になり、日本の「赤狩り」やアメリカの「マッカーシズム」はその代表的な例だろう。また、マルクスの『資本論』は自身が主張する共産主義を分析せず、資本主義社会の分析をしているだけという意見も多くある。国家に全ての権力を集中し、権力者たちは自分の利益を守ることにその権力を使うことが考えられることも批判の対象となっている。


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