ミリオンダラー・ベイビー
出典: Jinkawiki
ミリオンダラー・ベイビー
「ミリオンダラー・ベイビー(Million Dollar Baby)」は、2004年にアメリカで公開された映画。製作会社はワーナー・ブラザーズ、監督・製作・主演はクリント・イーストウッド。 2005年、第77回アカデミー賞において主要4部門を独占したのをはじめ、多数の映画賞を受賞した。PG-12指定作品。
あらすじ
トレーラー育ちの不遇な人生から抜け出そうと、自分のボクシングの才能を頼りにロサンゼルスにやってきた31歳のマギー(ヒラリー・スワンク)。彼女は、小さなボクシング・ジムを経営する名トレーナーのフランキー(クリント・イーストウッド)に弟子入りを志願するが、女性ボクサーは取らないと主張するフランキーにすげなく追い返される。だがこれが最後のチャンスだと知るマギーは、ウェイトレスの仕事をかけもちしながら、残りの時間をすべて練習に費やしていた。そんな彼女の真剣さに打たれ、ついにトレーナーを引き受けるフランキー。彼の指導のもと、めきめきと腕を上げたマギーは、試合で連覇を重ね、瞬く間にチャンピオンの座を狙うまでに成長。同時に、実娘に何通手紙を出しても送り返されてしまうフランキーと、家族の愛に恵まれないマギーの間には、師弟関係を超えた深い絆が芽生えていく。そしていよいよ、百万ドルのファイトマネーを賭けたタイトル・マッチの日がやってきた。対戦相手は、汚い手を使うことで知られるドイツ人ボクサーの「青い熊」“ビリー”(ルシア・ライカー)。試合はマギーの優勢で進んだが、ビリーの不意の反則攻撃により倒され、マギーは全身不随になってしまう。寝たきりの生活になり、やがて自殺未遂を繰り返し死を願うようになった彼女。フランキーは悩みながらも、意識朦朧とするマギーにアドレナリンを過剰投与し、呼吸器を外して安楽死させてやる。それから彼は、長年の友人である雑用係のスクラップ(モーガン・フリーマン)らを残し、自分のジムから姿を消してしまうのだった。
生命維持装置と尊厳死
生命維持装置を付けられた患者は、集中治療室の中で、人工呼吸装置、人工栄養装置、水分補給装置、持続導尿あるいは人工透析装置などに接続されたうえ、脳波、心電図、血圧、脈拍、呼吸などの持続的モニターの器具とも繋がれて、患者はチューブや電線などに囲まれて、俗にスパゲッティ症候群といわれるような状態で生かされ続けている。このような状態で生きていることに疑問をもち、生命維持装置などのやり甲斐のない延命医療の介入を止めて、寿命がきたら息を引き取れるよう自然な状態に戻してもらって、自分らしい死を迎えたいというリビング・ウイルを残す人が増えていった。 つまり一分でも長く生きていることに生命の尊さや神聖さを認めるのではなく、自分らしい生き方をして死ぬことに自分の生命の質(クオリティ・オブ・ライフ)の高さを感じ、自然死すなわち尊厳死と考える人々が増えてきた。
参考HP http://www.geocities.co.jp/Beautycare/4224/3cou-livingwill.htm
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD36306/story.html
(投稿者 SHI)