メアリー.リッチモンド2

出典: Jinkawiki

メアリーリッチモンドは市民戦争の最初の年1861年に生まれ、株式市場の暴落と世界恐慌が起こる1年前の1889年に亡くなった。 リッチモンドはボルチモア慈善組織協会に会計係として1889年28歳のときに働き始める。ボルチモアＣＯＳでの仕事は会計係だけでなく、慈善事業の広報活動も含み、当初からしばしば講演に出向き、またケース会議に出席し友愛訪問も担当した。 リッチモンドは友愛訪問による個人改良のみに固着せず、慈善活動の全体的視野に立ち新しい資源の開発や社会、環境改良の運動にも関わる。こうした慈善についての基本的な考えを「改良の小売的方法」の論文で明らかにした。 1907年企業の利益の社会的還元としてラッセル・セージ財団が創設された。この財団は社会福祉の調査、研究、活動に大きな財政的支援を与え、その発展に寄与した。1909年この財団は慈善組織部を設置しリッチモンドをその責任者に迎えた。これによりリッチモンドは研究、思考および出版活動に専念する事ができた。 ケースワークの研究、ケースワーカーの訓練、教育が中心課題で毎年そのプログラムを設定し実施した。

参考文献：今岡健一郎、吉永清、星野貞一郎「社会福祉発達論」　一番ヶ瀬康子「社会福祉の歴史」