メルカトル図法2

出典: Jinkawiki

メルカトル図法の特徴

ごく一般的に使用されている、おそらく最も馴染みのある地図。Google mapもこの図法である。

メルカトル図法の地図 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Mercator-proj.jpg


1.緯度が高い地域(高緯度地域)ほど面積が大きくなる・形がゆがむ

2.『正角性』がある(航海用として最も適している)

3.距離や面積や方位は正確ではない




1・メルカトル図法は、距離や面積に関しては不正確と言う欠点がある。極に近づくにつれ緯線が広くなる特徴を持つ。 例えば、 オーストラリアの面積は約769万平方km グリーンランドの面積は約217万平方km であるが、メルカトルの地図上ではグリーンランドの方が大きく表されている。 これはグリーンランドが高緯度地域にあるために形が大きく投影されてしまっているからである。

また極近辺は無限遠となって記述すらできなくなる(南極大陸などは顕著にそれが表れている。)ため、極の部分はカットされていることが多い。その欠点を改良して緯線の緯度による伸びを4/5になるようにしたのがミラー図法である。ミラー図法は極付近の記述はできるようになったが、正角性は失われている。




2.メルカトル図法の地図において、出発地と目的地との間に直線を引いて経線となす角度を測り、コンパスを見ながら常にその角度へ進むようにすれば必ず目的地に到着する。この性質を正角性といい、この図法の長所である。。このコースは航程線と呼ばれ、多くの場合実際の最短距離(大圏コース)から大きく外れるが、舵取りが容易であることから、羅針盤の発明された時代から広く利用されてきた。経度と緯度を格子状に配置させ、緯線と経線の比率を一定に保ったもので、「地球を円筒に投射し、それを書き写したものを長方形に広げ、縦方向に必要に応じて局所的な拡大を加えたもの」と言える。そのため「正角円筒図法」と呼ばれる。1枚の長方形の中に世界全図を書き込む事ができ、経線からの角度が正しい等角図法であるため、海図・航路用地図としてよく使われる。




3.1.でも述べたように緯度が高くなるにつれ面積にひずみが生じる図法なので距離・面積ともに正確ではない。それは方位においても同じことが言える。 例えば、 東京の真東はメルカトル図法の地図上ではアメリカのサンフランシスコだが、 実際は南米のチリである。 正距方位図法・地球儀などで確認がとれる。この事実は多くの人が誤解をしているので正しく理解しておきたい。ちなみに真西はタンザニアである。




補足 1569年、フランドル地方出身の地理学者ゲラルドゥス・メルカトル(Gerardus Mercator, 1512年~1594年)がオランダで発表した地図に使われた地図投影法。円筒図法のひとつ。


参考

http://atlas.cdx.jp/projection/prj13.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AB%E5%9B%B3%E6%B3%95

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E1%A5%EB%A5%AB%A5%C8%A5%EB%BF%DE%CB%A1


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