モルモン教
出典: Jinkawiki
モルモン教とは・・・
1830年創立。アメリカのソルトレイクシティに本拠地をもつ。正式名称を末日聖徒イエス・キリスト教会という。しかし、キリストといってもカトリックでもプロテスタントでもない、全く独自の経典をもつ異端のキリスト教である。教徒たちは、このことから自らを「唯一の本当の教会」であるとしており、逆に従来のキリスト教を「悪魔の教会」としているが、一般的にはキリスト教とは全く違うという観点からモルモン教のほうが異端であると考えられている。
モルモン教では聖書も聖典の一部であるが、創始者のジョセフ・スミスの著した「モルモン書」が経典に加えられている。また、キリスト教の基本である三位一体論はなく、天の父なる神、御子イエス・キリスト、聖霊はそれぞれ別個に存在する。タバコ・酒・コーヒー他一切の刺激物摂取禁止などの厳しい戒律があり、かつては一夫多妻制わ容認していたことが有名である。しかし、一夫多妻制は立教当初に迫害される一因になり、ジョセフ・スミスには一説に49人もの妻がいたとされているが、現在のモルモン教会では禁止となっている。それでもなお、モルモン原理主義者と呼ばれる人たちはモルモン教会とは袂を分かち、今現在も一夫多妻制を貫いている人も少数であるが存在する。
モルモン教徒には収入の10分の1を税金として教団に納める義務が全信徒に課せられており、また年齢制限として19~25歳までであるが、自費による2年間(女性は1年半)の宣教師活動が強く奨励されている。TVにでている有名人でいえば、ケント・ギルバートやケント・デリカット・斎藤由貴などがモルモン教であると知られている。
教団の発祥
モルモン教の創始者ジョセフ・スミスは、バーモンド州の生まれであるが、ある日、天使の導きで自宅近くから読解不能な文字が刻まれた黄金の板を発見し、これがイスラエルの残された民がアメリカ大陸に渡ってきて書き残したものであるということを教えられる。この金板に書かれた文字は古代エジプト文字を変形させたものであるといわれているが、ジョセフはこれを特殊なメガネを使って解読し、この板に書かれた文面こそ本当のキリストの教えであるとして、解読した文書を「モルモン経典」として出版した。
しかし、この経典やジョセフが見たという金板には、いくつかの疑問点や矛盾が存在することなどから、モルモン教を批判する人も多く存在している。
礼拝行事
モルモン教では、毎週日曜日を安息日としており、各地の教会で礼拝行事を行う。礼拝行事的性格をもつ集会の聖餐会と勉強的性格をもつその他の集会がある。支部の状況によって構成は変化し、人数が少ないところでは聖餐会と日曜学校だけ行ったり、逆に人数が多いところでは日曜学校などは年齢別にいくとものクラスにわかれたりする。基本的に、聖餐会は全員が礼拝堂にあつまり、一斉に行う。それぞれの組織と運営は一般会員が行っており、これらの人はとくに専門的な宗教的訓練を受けたことがない一般の社会人である。「指導総合手引き」というマニュアルがあり、それに従って運営されているために、世界中どこへいっても集会のスタイルは同じであるという特徴をもつ。
―参考URL―
末日聖徒イエス・キリスト http://park8.wakwak.com/~kasa/Religion/morumonkyo.html
モルモン教会の考察 http://www.mitchan.jp/som/modules/icontent/index.php?page=206