モロッコ

出典: Jinkawiki


基本情報

正式名称はモロッコ王国 面積は44.6万平方キロメートル 人口3,227万人 首都ラバト 民族はアラブ人65% ベルベル人30% 言語はアラビア語 ベルベル語 フランス語 宗教はイスラム教スンニ派が大多数を占める

社会・文化

モロッコ社会は独立後、大きく分けて二つの変化を受けた。第1は入植した外国人に代わって、モロッコ人が政治・経済上の実権を握ったことであり、国王を頂点とする支配階層、中間階層が形成されたことである。第2は1960年以降の経済開発によって地域格差、産業格差、社会格差がひろがったことである。国民の大多数を占める貧しい農民は、第1の変化の恩恵を受けず、第2の変化によって農村での生活基盤を失い、都市に流入して失業問題、住宅問題、交通問題などの都市問題を深刻化させた。都市では、経済開発とともに青少年の非行、婦人の職場進出などが保守的なモロッコ社会でも顕在化した現象となったが、イスラム運動の復興も注目される。モロッコのイスラムはスンナ派に属するが、もともと民間信仰と結びついた神秘主義教団の役割が強くバラカをもつという信仰もその表れである。イスラム運動は、体制の中に取り込まれて活力を失った正統派イスラムと、民間信仰に迎合して呪術儀式になった神秘主義イスラムという二つの傾向への批判に基づくものであり、新都市民の間で急速に普及し勢力を拡大した。 文化の面では、他のマグリブ諸国と同様にアラビア語の標準語と方言のギャッブ、ベルベル語さらにはフランス語などの多言語使用に伴う言語問題があり、教育制度の改革と結びついてしばしば政治問題になる。ベルベル系住民を代表する政党があるが、ベルベル問題が先鋭な形で問題になることは比較的少なかった。しかし84年1月の北部地方の都市暴動は、地域格差と同時にベルベル問題を表面化させたともいわれている。


参考文献

引用 外務省ホームページ<http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/morocco/index.html>

    世界大百科事典 平凡社


ハンドル名 わさびもち


  人間科学大事典

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  構成