モンスターペアレント2
出典: Jinkawiki
モンスターペアレント
4タイプに分かれるモンスター ①クレーマー型:自からの利益を追求 ②わが子ナンバー1型:何をするにもわが子が1番でないと気が済まない ③学校依存型:面倒なことは何でもかんでも学校に押しつける ④KMY(空気がまったく読めない)型:社会常識を知らないとしか思えない
クレーマー型: このタイプはモンスターペアレントの基本形ともいうべき存在。何にでも苦情を呈し、注文をつけてエゴを押し通する。このタイプのモンスターたちに共通するのは「学校で子どもの面倒を見てもらっている、教育を受けている」のではなく、「学校に子どもを行かせてやっている」という基本スタンスだ。その結果、根拠が希薄な権利を主張してやまない。彼らの矛先は、日々の授業や様々な行事はもちろん、学校の諸制度、さらには学校周辺の環境など、学校が全く関知しないことについても言及される。 わが子ナンバー1型: 名称どおり、何をする場合でもわが子が中心でなければ気が済まないタイプだ。子どもを溺愛するばかりに、客観的な状況が全く目に入っておらず、そのために周囲にはおかしいとしか思えない要求を堂々とぶち上げる。こうした溺愛型のモンスターは、第三者から見ると、子どもに対する愛情が空回りしているだけで、その分罪がないようにも思えるかもしれない。しかし、現実にこのタイプのモンスターと接すると意味のないプライドの高さに辟易させられるだろう。また、もっと細かく4つのタイプに分けると、ⅰ何でもかんでも我が子が中心でなければ気が済まない「我が子中心タイプ」ⅱ何でも子どもの言うことを聞く「召使いタイプ」ⅲ子どもの言葉を自分勝手に捉える「拡大解釈タイプ」ⅳ子どもをペットのように仕立てあげようとする「愛玩タイプ」だ。 学校依存型: このタイプはひとことでいうと「義務教育なんだから面倒なこと、やっかいなことは全て学校に任せちゃえ」という無責任モンスターだ。子どもが問題を起こすと、全て「学校が悪い」のひとことで片付けようとするのが特徴だ。また、自分たちが子どもの教育に関わるようなことはほとんどないタイプもいる。「箸の持ち方」などの一般的なマナーから「将来の職業選択」に至るまで、子どもに関わることは全て学校が面倒を見てくれるとおもいこんでいる。 KMY型: 常識やモラルなど、自分たちがよければそれで万事ノープロブレムというタイプのモンスターだ。彼らは基本的に学校をサービス業ととらえており、教師は子どもおよびその両親への奉仕者と理解している。そのために堂々と勘違いも甚だしい頼みごとをしたりもする。甘えているのではない。本人たちはそれが当たり前のことだと思っているのがこのタイプにおいて怖いところだ。彼らの言動を見ると、もともと協調性ということが、全く身についていないとしか思えない。ましてや子どもたちの行動範囲となる校則など、まるで眼中にないかのようである。早い話わがままな子どもがそのまま大人になったようなタイプだ。
諸富 祥彦著 『モンスターペアレント!?』