ユニセフ2
出典: Jinkawiki
概要 「ユニセフ」とは、日本では国際連合児童基金と呼ばれている。このユニセフとユニセフ協会(国内委員会)は、幼児期から青年期までの子どもたちの命と健やかな成長のために現在世界190カ国以上の国と地域で活動をしている団体である。ユニセフの活動する目的は、子どもがもって生まれた能力を十分に発揮できるチャンスを広げる、「子ども最優先」の実現、困難な状況にある子どもたちが特別の保護を受けられるようにする、国際社会の平和と調和のある発展を目指すなどがユニセフの使命として文章で示されている。
歴史 ユニセフができるきっかけとなったのは、世界第二次大戦が終わった1945年に国際連合が作られたことである。翌年の1946年、国際連合の第1回総会でユニセフ(United Nations International Chirdrens Emergency Fund)が作られ、戦争孤児や被害を受けた子どもたちのために活動を始めた。1949年からは、戦争で大敗した日本への援助が始まった。1953年には名前を国際連合児童基金(United Nations Chirdrens Fund)に名前を改めた。戦争孤児や戦争で被害を受けた子どもたちだけではなく、開発途上国の子どもたちの援助が活動の中心となる。1955年には財団法人日本ユニセフ協会ができた。1959年、国際連合の会議で「児童の権利条約」が採択された。そして、1965年、ユニセフはノーベル平和賞を受賞した。
日本での活動 前述したように、日本でのユニセフの活動は、1955年の財団法人日本ユニセフ協会設立から始まる。2011年に公益財団法人へ移行してからも、民間のユニセフ募金を集めるほか、世界での活動や世界の子どもたちについての広報、子どもの権利実現に向けた政策提言活動を行っている。募金に関しては、個人や団体、企業、学校、自治体、報道機関などから募金を集め、ユニセフ本部へ送っている。広報活動に関しては、世界の子どもたちが置かれている状況を世間に知らせるためにユニセフ本部や現地事務所初の情報を報道機関に提供している。また、職員による講演や問題啓発キャンペーンなどを行う。「世界手洗いの日」プロジェクトなどがキャンペーンの例である。ほかにも公共CMの政策などをしている。将来ユニセフの職員になる人を育てるため、学校と連携した学習活動や、活動現地へのスタディツアー、インターンシッププログラムなど活動の形はさまざまである。 ユニセフに欠かせない活動が「アドボカシー活動」である。例を挙げると予防接種活動である。ワクチンや冷蔵庫などの物資の調達・提供やワクチンをさまざまな国へ届ける物流の支援、医療スタッフボランティアの研修なども行っている。
(参考文献) ・http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_katudo.html 日本ユニセフ協会 ・http://www.unicef.or.jp/kodomo/nani/kaisetu/ka_bod.htm ユニセフってなぁに ・ユニセフで働こう 和気邦夫 白水社