ユニセフ3

出典: Jinkawiki

ユニセフとは

 ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)は、1946年設立の、世界中の子どもたちの命と健康を守るために活動する国連機関です。すべての子どもたちの権利が守られる世界を実現させるために、世界150以上の国と地域で、保健、栄養、水・衛生、教育、HIV、エイズ、保護、緊急支援などの活動を行っているのです。活動内容としては、街頭キャンペーン、募金箱、ダイレクトメール等による募金事業や、グリーティングカードなどの販売事業を行っている。また、日本においては、飢餓に苦しむ子どもたちの人権擁護、開発途上国の子どもの人権状況や、国際協力に関する啓発活動、子どもの権利条約締結や児童買春禁止に関する支援活動を行っている。  日本ユニセフ協会については、子どもを含む個人の尊厳と基本的人権を尊重することが、自由と正義と平和の基礎であると同時に、子どもの生存・保護・発達が人類の進歩に不可欠な要素である、と認識されており、子どもの権利を恒久的な倫理原則として確立し、国際的な基準とすることを目標としている。子どもの権利を実現し、基本的ニーズを理解し、そのもてる能力を最大限発揮させることにより、人類の持続可能な発展と国連憲章に表現し、平和と社会の発展を実現するため、特に開発途上国の子どもの基本的権利の実現に寄与するために働くことである。日本国内においてユニセフを代表する唯一の民間・非営利組織として、ユニセフの政策立案とその実行を支援し、これに必要な資金の拠出と政策協力を行うと共に、日本において、世界の子どもの権利とユニセフの方針および事業に関する理解を広め、もって必要な啓発および政策提言活動を行うのである。  最近では、ユニセフは全ての子どもたちが持つ「遊ぶ権利」や「教育を受ける権利」をさらに実現するために、スポーツの力を様々な開発支援の現場で活用しています。「スポーツ」や「遊び」が持つ効果は様々です。スポーツや遊びへの参加は、子どもたちの健全な心と身体を育み、学ぶ力を向上させます。一方で紛争や自然災害に巻き込まれ、心身ともに傷ついた子どもたちへのリハビリテーションにもなります。スポーツを通じて彼らは他人と力を合わせる事や、自分自身を大切に思うことを知るきっかけにもなっている。また、スポーツを社会から疎外されてしまった女の子や、障がいのある子どもたちへ基本的な知識を学ぶ機会を提供しています。このようにスポーツへの参加は子どもたちのその後の人生に大きな効果をもたらします。

ユニセフのあゆみ

 1949年8月に、呼び掛けに応じて、集まったボランティアの女性達が、ユニセフ代表部において数ヶ月にわたって奉仕を続けていたが、その間に、ユニセフへの協力を今後も継続したいと考えるようになり、1950年2月1日に任意団体として日本ユニセフ協会が設立されました。1961年には、ユニセフ親善大使のダニー・ケイさんが来日された。 1970年は、3月1日より9月30日までユニセフ万国博特別募金が実施され、年間募金額が初めて1億円を越えた年でもある。それからもユニセフ募金は続けられ、1980年12月には、日本ユニセフ協会の募金収入は7億1304万円にまで達したのである。1990年は「子どものための世界サミット」が開催された年である。9月30日、世界の71人の大統領と首相が一堂に会し、「子どもの生存、保護および発達に関する世界宣言」および「1990年代における子どもの生存、保護および発達に関する世界宣言を実施するための行動計画」を行うことを決めた。1998年に、アグネス・チャンさんが日本ユニセフ協会大使に任命され、同年にタイを訪問し「子ども買春」の問題を視察した。2000年代は、アグネス大使が活発的に動き、世界中の子供のために、新ユニセフハウスを設立するなど、いろいろなプロジェクトを起こしたのである。2011年、3月11日には、東日本大震災発生し、直ちに、半世紀ぶりに国内での救援活動を開始した。4月には、内閣府の認定を受け、公益財団法人に移行したのである。

参考文献

・日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会) http://www.unicef.or.jp/

・子どもたちの笑顔のためにユニセフと歩んだ50年 : 日本ユニセフ協会半世紀    日本ユニセフ協会社史刊行会編著  東京 : 出版文化社, 2005.6

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