リベラリズム2
出典: Jinkawiki
リベラリズム
<内容> 国家は闘争するのではなく、平和的な共同体を作り上げていくものだととらえる考え方。束縛や辺からの自由、法律または政策を民主主義に再構築しようとする。個人の尊重、法律の尊重、権力分立、市場経済の認可という考えを含む。 発祥は第二次世界大戦後にカール・ドイッチュの作った「多元的な安全保障共同体」という概念。この考えは後に統合論として発展し、西欧における共同体の形成に影響を及ぼした。 その後リベラリズムは相互依存論に影響を与え、レジーム論に展開していく。これらの論が社会科学的な物へ変質していくにつれ、ネオ・リベラリズムと呼ばれるようになった。 この考えを持つ代表的な政治哲学者は「国際法の父」と呼ばれるグロウチス。
<グロウチスの考え> 人類には理想や価値を共有し、法律や慣例を作り、一つの共同体を形成していく傾向が本質として与えられている。そうした人類から成り立つ国家も同様である。国家は互いの間に法律や制度を作り、それを守ることによって闘争を平和的な人類共同体の形成へと向かわせる。
<問題点> リベラリズムの中心観念に「寛容」が存在するが、社会においてこの寛容を施すのがマジョリティ及び政治権力側であるがゆえに「寛容」が発揮される対象が恣意的に選ばれることがある。これは市民間の平等を脅かすものではないかという懸念がある。
参考文献 「国際政治の基礎知識」加藤秀治郎・渡邊啓貴 「リベラリズムにおける寛容への批判」浜辺章 file:///C:/Users/katak/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/92K6XF91/201203%20BC%20Hamab
ハンドル名:幸水