ルター
出典: Jinkawiki
ルターは、ドイツのアイスレーベン生まれた。エルフルト大学に進学後、落雷にあって死を恐怖した経験をきっかけにアウグスティノ修道会に入り、司祭となった。1512年に神学博士を授与された聖書学教授となり、いわゆる「塔の体験」を経て、新しい福音理解に至った。ルターは、神の恩恵と信仰によってのみ、人は神の前で「義とされる(救われる)」というパウロの「信仰義認」の教えを通して、恵み深い神を再発見する。その福音理解に基づき、当時の教会への批判を展開した。
1517年、ルターはウィッテンベルクの城教会の扉に「95箇条の課題」を貼り出したといわれている。教会の慣行となっていた贖宥状販売に対する抗議である。これをきっかけに、彼の「福音の再発見」は、全ヨーロッパを揺り動かす宗教改革運動に発展した。ルターは、1521年にローマ教皇から破門され、ウォルムスのドイツ帝国議会を言い渡される。しかし、彼を支持するフリードリヒ選帝侯によってかくまわれ、その間に新約聖書のドイツ語訳を完成させ、出版した。
参考文献「図解雑学 キリスト教」 HN;greentea