レーニン2
出典: Jinkawiki
レーニン(Vladimir Il’ich Lenin 1870~1924)はロシア革命の指導者。哲学・経済学・政治学などの諸分野でマルクス主義の理論と実践を発展させ、帝国主義の時代に対応した新たな社会主義理論を創設した思想家でもある。主著に『帝国主義論』『国家と革命』『哲学ノート』。
人物
兄アレクサンドルがロシア皇帝暗殺計画に参加して処刑されたこともあって、早くから革命運動に加わった。カザン大学で法律を学ぶが、学生運動に参加して放校された。謹慎中、チェルヌイシェフスキーの小説《何をなすべきか》を読み、自分も革命家の道を歩むことを決意し、マルクス主義の本を読み始めた。マルクス主義の研究を続けながら弁護士の資格をとり、本格的な革命運動に入ったが、25歳のとき検挙され、シベリア流刑に処せられた。30歳のときヨーロッパに亡命し、諸国を転々としながら国内の革命運動を指導し、精力的に活躍した。 1917年に帰国して社会主義革命を成功に導き、初代の人民委員会議長に選出されたが、反革命と帝国種主義の包囲や共産党の官僚化など、きわめて困難な情勢の中で、祖国の社会主義の防衛と建設に全力を注ぎ、53歳で死去した。
帝国主義
レーニンが資本主義の最高の段階として規定した、金融資本主義の独占資本主義体制のことであり、その特徴として
(1) 生産と資本の集積が、経済生活で決定的な役割を演ずる独占をつくりだすほどに高度な段階に達すること
(2銀行資本と産業資本が融合し、この「金融資本」を土台とする金融寡頭制が成立すること
(3) 商品輸出と区別される資本輸出がとくに重要な意義を獲得すること
(4) 資本家の国際的独占団体が形成され、世界を分割していること
(5) 最大の資本主義列強による地球の領土的分割が完了していること
などの基本的標識があげられる。列強各国の不均等な経済発展のもとでは、植民地再分割のため帝国主義戦争が不可避であるとされる。
参考文献
「倫理用語集 改訂版」山川出版社
哲学ノート 「帝国主義論」 http://note.masm.jp/%C4%EB%B9%F1%BC%E7%B5%C1%CF%C0/
投稿者 YH