ワールド・スタディーズ

出典: Jinkawiki

目次

ワールド・スタディーズとは

多くの文化が存在し人々が相互に依存し合う世界で、責任ある生き方をするのに不可欠な知識、姿勢、技能を身につけるための学習であり教育。


特徴

人権問題に対する明確なアプローチがないが、その代わりに、多様性(diversity)、ともに学ぶ(learning together)、ともに生きる(living together)というメッセージを明確に持っている。未来教育に強調点をおいている。『ワールド・スタディーズ』で提唱されている概念の中には、スキル・トレーニングなども入っており未整理の部分はあるが、現在の教育においても必要とされる内容や方法論を打ち出している。


歴史

イギリスにおけるグローバル教育の高まりの中から生まれた。多様な文化が存在し、人々が相互に依存しあう世界で責任ある生き方をするために必要な知識、姿勢、技能を身につけることを目指した教育である。地球規模で進行する環境、平和などの諸問題を前に、複雑かつ時には目を背けたくなるような問題をどのように興味深く、かつまた公平で適切な方法で子どもたちに教えることができるか、という教師、研究者、教育行政関係者の実践と試行錯誤の中から生まれた。その研究、実践の成果から1991年にERICが翻訳・出版した『ワールド・スタディーズ』が生まれた。


課題

当初は明確なメッセージをもっていたが、ナショナル・カリキュラムの導入に伴い、学校教育の現場ではそのメッセージ性が薄れてしまったとも考えられている。


参考文献

・デイヴィッド・ヒックス(1997)『地球市民教育のすすめかた -ワールド・スタディーズ・ワークブック』明石書店

・国際理解教育センター https://www.eric-net.org/detail/WS-25.html

・開発教育協会「開発教育、ワールド・スタディーズ、グローバル教育の違いとは?」 https://www.dear.or.jp/uk/menu04.html ・ERIC用語集 https://esderic.exblog.jp/7977688/


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