ヴェネツィア
出典: Jinkawiki
ヴェネツィアはイタリアの北東部にあるコムーネでヴェネツィア県の県庁所在地である。
地理
アドリア海の最深部にあるヴェネツィア湾にできた潟にできた運河を縦横に走る水の都である。ヴェネツィア本島は、全体が小さな島々から出来ている。その真ん中を全長約3kmにおよぶ逆S字形の「カナル・グランデ」が北西から南東へ、市街を2つに分けながら湾曲して流れる。鉄道と土手を走る車道が島々と本土を結び、ラグーナの外側の長い砂州や海岸の防波堤がこの町を海から守っている。150をこえる運河が177の島々を分け、運河には400におよぶ橋がかかっている。また市街地と南端のジュデッカ島の間には幅約400mのジュデッカ運河がある。 そんなヴェネツィアは現在、水害や大気汚染、地盤沈下などの問題に悩まされている。特に地盤沈下においては深刻で過去に比べて1m以上は下がったといわれており、地球温暖化に伴う海面上昇もあり、将来は街全体がアドリア海に水没してしまうのではないかということが懸念されている。 こういった対策に「モーゼ計画」と呼ばれる可動式の防潮堤を設けたりしているが、手を加えることにより環境やラグーナに与える影響が懸念もされているため反対の意見も多い。
歴史
ヴェネツィアにはかつて7世紀後半から1797年にナポレオン=ボナパルトに降伏するまでヴェネツィア共和国が栄えた。ヴェネツィア共和国は13世紀初めに第4回十字軍を主導して以降、東方貿易が拡大し、東地中海各地に植民地を持つ都市領邦として繁栄した。その時のヴェネツィアをたたえて「アドリア海の女王」と呼ばれることもある。 現在は1987年に「ヴェネツィアとその潟」として世界遺産(文化遺産)に登録され今に至っている。
<参考>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%A2