三位一体説2

出典: Jinkawiki

目次

三位一体説

三位一体の意味

神には「父・子・聖霊」という三位があり、三つの神が別々にあるのではなくて、一体をなしている一つの神である。一つの神だが三位あり、三位あるが一つの神である。

…父なる神、創造の神、父は生まれないもの

…子なる神、主イエス・キリスト、人間であると共に神性を持つ神、子は生まれたもの

聖霊…聖霊なる神、人に働きかけるもの、聖霊は父から出たもの

これらはそれぞれが独立性を持つが内面的・本質的には一つである。

経緯

教会は聖書の様々な個所から、三位一体に対する聖書的な根拠を見出している。 しかし、キリスト教の重要な教理としての三位一体説は教会史の観点から見るならば、キリストの本質を理解しようとする過程で生まれたものであるといわざるを得ない。すなわち、教理としての三位一体説とは、「あなたがたはわたしを何者と言うのか」(マタイによる福音書16章14節)というイエス・キリストの問いに対して、3~4世紀の言語で答えようとした結果だった。(参考文献1から一部抜粋)


歴史

2世紀ごろ、教父テルトゥリアヌスにより提唱され、神とキリストの関係をめぐって激しく議論され始めた。 3世紀、ニカイア公会議が開かれる。会議では、神の唯一性を強調し、神とイエス・キリストの差異を主張するアリウスの見解と、救い主としてのイエス・キリストを強調し、神とイエス・キリストの一致を主張するアタナシウスの見解について取り上げられた。会議の結果、アリウスの見解は排斥され、アタナシウスが主張した意見が採択された。そして「ニカイア信条」としてまとめられた。 5世紀ごろ、教父アウグスティヌスが「三位一体論」を著し、三位一体の神学的基礎づけをなした。 現在においても、全ての信仰者に受け入れられているわけではなく、様々な教派によって三位一体説を是認するかどうか違ってくる。

参考文献

1.「キリスト教の世界」横手征彦 金 承哲 学術図書出版社 2.「キリスト教入門」矢内原忠雄 角川新書


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