世界人権宣言4
出典: Jinkawiki
世界人権宣言(Universal Declaration of Human Rights, UDHR)は、人権および自由を尊重し確保するために、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」を宣言したものであり、すべての人間が生まれながらに基本的人権を持っているということを初めて公式に認めた宣言である。
「自由権」として、身体の自由、拷問・奴隷の禁止、思想や表現の自由、参政権など、「社会権」として、教育を受ける権利、労働者が団結する権利、人間らしい生活をする権利などが含まれている。
正式名称は、「人権に関する世界宣言」。
作成および採択の経緯
近代的な人権宣言は、18世紀末の近代市民革命とともに誕生した。(フランス人権宣言など)
それらの影響を受けて、19世紀から20世紀前半にかけてヨーロッパや米国で人権宣言を含む憲法がつくられたが、実際には一握りの人々の権利を保障するものに過ぎなかった。
第2次世界大戦が終わると、その反省から国際連合がつくられ、各国の代表者たちは人権侵害を各国の国内問題放置することが虐殺や戦争につながったことを認めた。
1948年12月10日の第3回国際連合総会で世界人権宣言が採択され、世界各国が協力して人権を守る努力をしなければならないということが明らかにされた。
世界人権宣言には法的な拘束力がないため、国際的なルールによって世界人権宣言の理想を現実のものにするために多くの人権条約が生み出された。
参考文献