世界自然保護基金
出典: Jinkawiki
世界自然保護基金(WWF)とは世界最大規模の自然環境保護団体である。1961年の設立からはWorld Wildlife Fund(世界野生生物基金)という名称だったが1989年に世界自然保護基金と呼ばれるようになった。ロゴマークは白地に黒のパンダ。WWFの主な活動としては地球温暖化を防ぐこと、持続可能な社会を創ること、野生生物を守ること、自然を守ることである。初代総裁はオランダ王配ベルンハルトである。
概要
イギリスのジュリアン・ハスクリーがアフリカの野生動物の危機的状況を報告した新聞を見たことから野生動物の危機から救うために鳥類学者であるニコルソン、スコット、実業家のストーランなどとと共に自然保護のための資金を集める国際的組織として世界野生生物基金(WWF)がスイスに設立された。当初は資金調達の目的のため補完的な組織だった。資金調達の活動を行っていくにつれWWFの活動の幅を広げて現在のWWFは環境団体と連携しながら稀少となっている野生生物の保護に関する全般的な活動を主に行っている。
日本では1968年に東京動物園協会の加賀忠道理事長らを中心とした「野生動物保護基金日本委員会」が設立され、4年後に世界自然保護基金ジャパンが発足した。当初は環境省が所管官庁であったが、2011年公益法人制度改革に伴い、公益財団法人となった。日本では沖縄のジュゴンの保護活動を積極的に行っており、国内外でジュゴンの保護を訴えている。
主な活動
・地球温暖化対策 地球温暖化が生物に及ぼす影響が大きいことから、WWFは温室効果ガスの排出を抑え、地球の平均気温の上昇を2度未満に抑えることを目標にした活動を行なっている。地球温暖化が原因としておもにホッキョクグマの絶滅などがある。削減策として温室効果ガスの排出量を大幅に削減する約束を、各国政府と産業界、一般市民など引き出すことができるよう、世界各地で活動を展開している。例として、世界最大の建築材料のサプライヤーであるフランスの多国籍企業ラファージュと提携し、アドバイス行うなどがある。
・野生動物の保護 野生動物を絶滅させることは、人間の生活にとっても欠かすことのできない地球の自然を破壊することという考えからWWFは設立から40年間以上に渡って野生動物の保護活動を行っている。 また、野生動物の保護が行われるきっかけになったのはWWFとされている。生物の保全、稀少な野生生物の保護、野生生物の違法取引の対策を行っている。
・持続可能な社会を創る 環境を壊すことなく人間の消費を支えるために持続可能な社会を作ることが大切であるという考えから、自然が再生する力やそのスピードを分析し、人が利用する規模や早さを管理し、資源を使いきらないよう配慮する活動、 「森林認証制度」という適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付けることによって、持続可能な森林の利用と保護を図ろうとする制度の普及活動などがある。
・自然を守る 世界の各地で違法な森林伐採や、放火による森林火災を取り締まる森林の保全、日本沿岸のサンゴ礁や干潟の保全などの取り組みである海洋の保全、生き物の保護から、水資源の維持、流域の生態系の保全など行う流域の保全、生物の保全などがあり自然を守る活動をしている。
・その他 その他としてはWWFの活動を広める広告活動、認証・顕彰事業、金融商品の開発などさまざまである。
参考文献
・WWFジャパン http://www.wwf.or.jp/
・日経ビジネス http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/245872/070900001/?P=1
・環境省HP http://www.env.go.jp/nature/shinrin/fpp/database/ngonpo_case/wwf.html
・緑のgoo http://www.goo.ne.jp/green/business/npongo/npo/vol08/
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