世界規模で広がる環境問題について

出典: Jinkawiki

目次

世界規模で広がる環境問題について

世界規模の環境問題例

・途上国の公害

1. 水質汚染…開発途上国の河川、湖畔および沿岸海域の汚染は年々深刻化しており、そのおもな原因としては、人口が増加し、都市化や工業化が進み、これらを支えるための農林業、漁業、鉱業などの生活活動が活発になっていること。また汚濁負荷削減のための財政的、制度的対応が著しく遅れているため、排出される汚濁物は未処理のままであり、大気、水、土壌を汚染する。

2. 廃棄物…途上国における廃棄物の問題は優れて都市の問題。まず、都市活動から発生した廃棄物のかなりの部分が収集されずに周辺の空き地、水路、道路に投げ捨てられている。また、収集された廃棄物も、その最終処分はオープンダンピングと称される原始的な方法がほとんどで、その結果、衛生条件の悪化や環境の汚染、洪水の激化など様々な問題を引き起こしている。

どちらの問題にせよ、先進国による経済的援助と環境整備が必要である。

・熱帯雨林の減少

近年、大気中の二酸化炭素濃度の上昇が深刻な地球環境問題の一つとして議論の対象となっているが、その原因として森林の減少が大きな原因となっている。この森林減少の主な原因は人間の森林伐採によるものである。この森林伐採は植民地支配の時代から急速に増加した。森林が減少することでその生態系が大きく崩れ、生物の絶滅につながる。

国際的な取り組みとしては、国際熱帯林木材機関の設置や、森林原則声明の発表、熱帯林行動計画、海外植林活動などが行われている。

この他の環境問題としては酸性雨や砂漠化の問題、生物種の減少、食糧問題、地球温暖化問題などが存在する。

環境問題に関する世界条約

・ワシントン条約…1871年アメリカとイギリスの間に結ばれた条約。実際は、アメリカとカナダの問題、特に漁業権と水利権のからまる問題に関する条約。

・京都議定書…気候変動枠組条約に実効性を持たせるおために、1997年12月に京都で開かれた第3回締約国会議で採択された議定書。二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、代替フロンなどの排出を2008年から2012年の間に先進国全体で5.2%削減することを決めた。

ラムサール条約、ジュネーブ条約、ウィーン条約、バーゼル条約  他

参考文献:

地球規模の環境問題 大来佐武郎 著 中央法規出版 1990年8月1日発行

地球環境報告 石弘之 著 岩波新書 1988年8月22日発行

地球環境問題とはなにか 米本昌平 著 岩波新書 1994年4月20日発行

投稿者 H.K


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