世界遺産教育
出典: Jinkawiki
世界遺産教育とはその名のとおり世界遺産に関して教育を行うことである。この教育はユネスコが呼びかけているもので、ESD(Education for Sustainable Development)の取り組みと一緒になって世界に訴えているものである。
世界遺産についての教育
この教育のカリキュラムとしてはまず第一に世界遺産についての知識やその価値に気付かせる教育である。どのような経緯によって世界遺産に登録されたのか、日本以外の世界遺産にはどのようなものがあるのかなど知識や価値を知あることが出来る。 二つ目は世界遺産をめぐる問題点についてである。日本でも世界遺産に登録する際には必ずといっていいほど賛否が分かれる。それはなぜなのかなど、様々な問題があること学ぶ。 三つ目はサイト内の住民の生活についての理解である。たとえば日本の自然世界遺産に白神山地があるが、ここには貴重な自然のブナの林が残っているということで登録されたが、そのことにより白神山地領内へ立ち入ることが制限され伝統的な狩猟生活をするマタギの人たちの生活がなりたたなくなった。このように世界遺産に登録されることによってマイナスな面もあるということを教える。
世界遺産のための教育
この教育は世界遺産に接する態度に焦点を合わせて行う教育である。これは各国の世界遺産が観光客による環境破壊が進行しているということを懸念して個人のモラルを高めるため行うようにしている。
世界遺産を通しての教育
世界遺産を通じて国際理解、国際協力の重要性に気付かせ、平和や人権の意義を確認させるというものである。世界遺産の多くに戦争や紛争などに紛れているケースも多い。そのような危険な遺産を例にして、平和や文化の多様性や社会的公正の意義を学ぶ教育のことである。
<参考>http://www.nara-edu.ac.jp/CERT/bulletin2007/b2007-R08.pdf#search=