世論
出典: Jinkawiki
世間一般の大多数派の意見のことを言う。特に、ある公共的な問題に対する、多くの人が共有している意見のこと。世論には政治的リーダーに対する国民の意思表示としての機能があると言える。 また、世論には国民の意思表示の機能がある。しかし、世論がどのような内容となっているのか、またそもそも世論といえるような共通意見が世間一般に存在するのか、を知るのは相当程度に困難なことであり、単なるマスメディアの意見などが「世論」となって紹介されてしまうことも多い。
また、無作為に抽出された全国の20歳以上の男女を対象とし、意見を収集し測定して、社会的問題・政治的論争や政策などについての人々の意見・態度を把握するための統計的な調査を世論調査と言う。内閣府がほぼ毎月実施している。世論調査の結果は内閣府のホームページや報告書によって公表される。 「特別世論調査」と言い、世論調査の一種であり政府の実施に対する国民の意識を特に早期に把握することを目的として実施しているものもある。特別世論調査とは、世論調査の最後に質問を数個付け加える形で世論調査と同時に実施する。
世論は「よろん」、「せろん」と二通りの言い方があるが本来は別の言葉である。
「よろん」は正しくは「輿論」と書く。戦後の当用漢字による漢字制限によって「輿」の字が公式に使えなくなり「世論」と書くようになってしまった。よって、現在ではどちらの読みをしても正解である。
「世論」と「輿論」は意味に大きな差はない。
「輿論」は、きちんとした議論・討論の上に成り立った「公的意見」パブッリク・オピニオンであり、これに対し「世論」とは、多くの人が大勢に流されて物を言うイメージの「民衆の論議」ポピュラー・センチメントである。
一般的にはどちらの読み、どちらの使い方をしても、間違いではない。