並行在来線

出典: Jinkawiki

概要

新幹線に対して並走する既存の在来路線のこと。東海道新幹線に対し東海道線。東北新幹線に対し東北本線。

並行在来線問題

整備新幹線の開通時にメディアに度々登場する。並行在来線問題とは、今までJRが管理運営を行っていた並行在来線を新幹線開通に伴い経営分離し第三セクター化または廃止にすることにある。JRが手を引くことにより運営にあたることになる第三セクターは開業当初から経営に問題を抱えることになる。そもそもJRが経営分離する路線は新幹線開通後に採算が見込めない赤字路線である。そのため運賃の値上げなど沿線住民・自治体への負担増(定期乗車券が二倍になったケース)や、合理化による車両数の減少やサービス低下が発生する。さらには保安装置や車両の更新にも手が回りにくくなるなどデメリットも多い。しかしながら、しなの鉄道のように職員の給与削減・徹底的な合理化を推進する等努力を重ね、単年度黒字化したケースもある。しかし、老朽化した車両の更新の必要性や沿線人口の減少からここまでが限界との声もある。


 事例

長野新幹線(1997年高崎-長野間開業)の並行在来線

高崎-横川間 JRのまま存続

横川-軽井沢間 廃止、バス転換

軽井沢-篠ノ井間 しなの鉄道に移管

篠ノ井-長野間 JRのまま存続


東北新幹線(2002年盛岡-八戸間開業)の並行在来線

盛岡-目時間 IGRいわて銀河鉄道に移管  

目時-八戸間 青い森鉄道に移管


九州新幹線(2004年新八代-鹿児島中央間開業の並行在来線

新八代-八代間 JRのまま存続

八代-川内間 肥薩おれんじ鉄道に移管

川内-鹿児島中央間 JRのまま存続


東北新幹線(2010年八戸-新青森間開業)の並行在来線

八戸-青森間 青い森鉄道に移管  

青森-新青森間 JRのまま存続


参考 http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%C2%B9%D4%BA%DF%CD%E8%C0%FE    週刊東洋経済鉄道進化論


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