五大老
出典: Jinkawiki
五大老
1. 五大老とは
豊臣時代の職名。年寄衆ともいわれる。また、五奉行とあわせて十人衆ともされた。 特に五大老という役職や、制度はなかったとされる。大老が約5人そろって五大老となっている。豊臣のときの大老の役割はおもに、五奉行(奉行…重要な政務を処理する役割)の上にいて政務を総轄した最高の執政官である。 秀吉の晩年になってから重要な法令にサインをしたり、訴訟を取り次いだりといった政務がほとんど。死後の政局の安定と幼少の秀頼の補佐をはかったとされる。政治上の最高顧問といえる。その中の約5人の有力者のことを五大老と呼ぶ。 1598年の秀吉の死後、五大老は五奉行の職権を奪い、政務執行の機関となる。1600年の関ヶ原の戦いにより崩壊。
2. メンバー
おもに、5人とされているが実際に人物の移り変わりがあるのでそこに注意しながら五大老のメンバーをみてみる。
徳川家康(1542-1616) 在職は1603-1605。三河(愛知県)の岡崎城主で生まれたが、松平家の力が弱かったため6歳のときに今川義元の人質となるため、家を出るが織田信秀にみつかり織田家の人質となってしまう。そして、8歳から19歳まで今川家の人質として過ごす。のちに、姉川の戦いで織田信長を助け、長篠の戦いで武田信玄を破る。そして、秀吉のもとにつき、五大老の重臣となる。自然に五大老の筆頭とされるほど力があったようだ。まだ、関ヶ原の戦いでは石田三成を破り、その後初代江戸幕府の将軍となる。
前田利家(1538-1599) 尾張国愛知郡荒子で生まれる。律儀者とよばれるほど、秀吉を補佐して天下統一に協力していた。家康と同じくらいに秀吉の信頼が厚く、秀頼の後見を任されたが、同僚の諸侯たちの中には利家を家康の対抗馬と考えているものが多かったとされる。またのちに、息子である前田利長が五大老に入ることとなる。
毛利輝元(1553-1625) 毛利元就の孫で、幼くして毛利家当主となっている。織田信長と戦うはずだったが本能寺の変で倒れたことを敵方の羽柴が知らせに来たため、和解。もちろん秀吉を追撃するという案もあったそうだが結果的に毛利家には幸いしたといえる。のちの、関ヶ原の戦いに兵を動かすことなく敗れ、毛利家は吊るしあげにされた。
小早川隆景(1533-1597) 毛利元就の三男。信長のもとで毛利と対決してきた秀吉は、敵であった隆景の実力を非常に高く評価していたとされる。よって、五大老となり秀吉につかえたときは西国の法度、置目、公事は輝元と共に申しつけられていた。そして、小早川隆景が没するのは秀吉の前年だった。
宇喜多秀家(1573-1623) 宇喜多直家晩生の子で、父が病気で没したため9歳で家督を相続する。翌年、秀吉に気に入られ養子扱いをうける。文禄の役では元帥を務めその後中納言に昇進。のちに、五大老に命じられる。秀吉没後も政務の中枢にあったが、家中騒動が勃発し、重臣達に離反されることとなる。関ヶ原の戦いでは西軍の主力となったが敗北し、島津家へ逃れその後八丈島へ配流され83歳で没した。
上杉景勝(1555-1623) 母は上杉謙信の姉で、1564年に父が没したのち謙信の養子となる。妻は武田信玄の娘。秀吉が没した後、家康が力を強め、石田三成をはじめとする豊臣家家臣との対立を深める。景勝は光成と交流があったため、三成のほうへ就くこととなる。しかし敗北し、会津120万石から出羽国米沢30万石へと減封された。
3. 参考文献
Yahoo百科事典 http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%BA%94%E5%A4%A7%E8%80%81/ (2011.1.12参照)
goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/%E4%BA%94%E5%A4%A7%E8%80%81/m3u/ (2011.1.12参照)
五大老 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1329509533 (2011.1.17参照)
http://www.geocities.jp/bane2161/tokugawaieyasu.htm (2011.1.17参照)
前田利家 http://www.spacelan.ne.jp/~daiman/rekishi/tosimatu.htm (2011.1.17参照)
毛利輝元 http://oniheru.fc2web.com/jinbutsu/sekigahara/mouri_terumoto.htm (2011.1.17参照)
小早川隆景 http://homepage1.nifty.com/SEISYO/takakage.htm (2011.1.17参照)
宇喜多秀家 http://www.city.okayama.jp/museum/rekidai/ukita/hideie.htm (2011.1.17参照)
上杉景勝 http://www.tsurugajo.com/history/uesugi.html (2011.1.17参照)