五観の偈
出典: Jinkawiki
五観の偈(ごかんのげ)とは、禅宗において食事前にとなえられる偈文であり、僧侶の食事作法の一つである。
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概要
その内容は非常に道徳的普遍性が高いため、他の分野でも引用されることが多々ある。典拠は唐の僧侶であり、南山律宗の開祖である南山大師道宣が記したとされる「四分律行事紗(しぶんりつさんばんほけつぎょうじしょう)」 食事作法すらも仏道とする禅宗と強く結び付き、日本においては曹洞宗の開祖である道元によって広められたとされる。
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本文
五観の偈は5つの偈文(文字数を限定したうえで意味を成すよう作成された文章)からなっており、全文は以下のとおりである。
一には功の多少を計(はか)り彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二には己が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)つて供(く)に応(おう)ず。
三には心を防ぎ過(とが)を離るることは貪等(とんとう)を宗(しゅう)とす。
四には正に良薬を事とすることは形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五には成道(じょうどう)の為の故に今此(いまこ)の食(じき)を受く。
以上を和訳すると
一つ目には、この食事が調うまでの多くの人々の働きに思いをいたします。
二つ目には、この食事を頂くにあたって自分の行いが相応しいものであるかどうかを反省します。
三つ目には、心を正しく保ち過った行いを避けるために、貪りの心を持たないことを誓います。
四つ目には、この食事を、身体を養い力を得るための良薬として頂きます。
五つ目には、この食事を、仏様の教えを正しく成し遂げるために頂きます。
となる。 また、宗派によっては読み下し方に若干の違いがある。
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参考文献
食べる前に知っておきたい五つの事。[1]
ハンドル名:OTN0020