京都議定書25

出典: Jinkawiki

1. 京都議定書とは ______________ 京都議定書とは、1997年12月11日、京都で開催された第三回気候変動枠組条約締約国会議で議決した議定書のことである。京都議定書の正式名所は、「気候変動に関する国際連合枠組み条約の京都議定書」である。この条約で、先進国に拘束力のある削減目標(2008年~2012年の5年間で1990年に比べて日本→6%・米国→7%・EU→8%)を明確に規定した。このことにより世界全体での温室効果ガス排出削減の大きな一歩を踏み出したといえる。温室効果ガスの対象は、二酸化炭素・メタン・一酸化炭素・HFC・PFC・SF6が挙げられている。 2. 京都メカニズム ______________ 京都メカニズムとは、国際的に協調して約束を達成するための仕組みのことである。この制度の概要をまとめると次の3つの項目にまとめることができる。 ・排出量取引;先進国間での排出枠(割当排出量)をやり取り ・共同実施;先進国間の共同プロジェクトで生じた削減量を当事国間でやり取り 例)日本・ロシアが協力してロシア国内の石炭火力発電所を最新の天然ガス火力発電所に建て替える事業 ・クリーン開発メカニズム;先進国と途上国の間の共同プロジェクトで生じた削減量を当該先進国が獲得 例)日本・中国が協力して中国内の荒廃地に植林を行う事業  これらの制度により、自国のために自国以外の国への援助を行う動きが出てくるために、世界全体としての温室効果ガス削減に向けての取り組みが活発化していくであろう。 3. 今後の課題 ______________ 京都議定書の第一約束期間(2008年~2012年)が終了したが、更なる温室効果ガスの削減を目指しての議定書を延長しようとの声もあがっている。今後の取り組みの課題として、第二約束期間(2013年~2020年)で削減目標の引き上げ、途上国・新興国の参加、米国、中国の参加などがあがる。

参考文献 http://www.env.go.jp/earth/ondanka/cop.html  松橋隆治 (2002)「京都議定書と地球の再生」NHKブックス

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