作業療法士(OT)
出典: Jinkawiki
作業療法士(OT)の定義
「作業療法士」とは、主に利用者の作業療法範囲を広め、ここと体のリハビリテーション全般を行っている。 作業療法士が働く場として病院や・診療所の作業療法科もしくは、リハビリテーション科や心身障害の場面は、このほかに肢体不自由児通園・療養施設や知的障害通園施設、重症心身障害児施設、特別支援学校などで援助を行っている。 また、厚生労働大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、「作業療法」を行うことを業とする者をいう。「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行わせることを言う。 (理学療法士及び作業療法士法第2条)
援助内容
援助内容の目的として「発達時期に障害を受けた子どもたちに対して、遊びを中心にしたいろいろな作業活動を利用して、個々の子どもの発達課題や現在の、将来にわたる生活を考慮した治療を行うこと。また、たとえ障害があっても家庭や学校、社会で生き生きと生活できるように指導、援助を行っている。」これは、日本作業療法士協会の定義である。 では、具体的にどのような治療・援助手段があるのであろうか ①生きるための活動援助:食事 着替え 入浴 休息などの日常生活活動を援助すること ②働くこと活動援助:成人では、仕事。発達期では、目と手の協調や言葉の獲得、学習、就労に必要な様々な技術援助 ③楽しみこと:遊びや自由な時間のさまざまな活動 作業療法士は、これらの活動がうまくできないために生活環境に適応できない子どもたちに ①なぜできないか(評価) ②どうしたらよいか(治療) という援助を行う活動内容である。
日本における作業療法士誕生の歴史
第二次世界大戦後、暫くしてWHOの指導に基づき、行政主導という形で取り組みが始められた。そして、当時の米国の主要な作業療法の情勢を模範にして、その形式を導入した。そのため、当初は、身体障害分野のリハビリテーションのみを想定していた。急遽、精神科リハビリテーションの中での作業療法についても、資格化の取り組みが行われたが、実際には、日本の精神科作業療法の歴史と実情には合わない形での導入がされた。 作業療法士になるためには、専門養成校(養成施設)を卒業し、作業療法士国家試験に合格しなければなれない。
[参考文献] 1.「発達障害の心理臨床」子どもと家族を支える療育支援と心理臨床的援助 田中 千穂子・栗原はるみ・市川奈緒子[編] 有斐閣アルマ 2.「発達障害の子ども達」 杉山 登志郎 著 3.鈴木文晴氏(1999)「原因と症状―運動障害」、熊谷公明・栗田宏編 [発達障害の基礎] 日本文化科学社
ハンドルネーム M.A