全国体力・運動能力、運動習慣等調査
出典: Jinkawiki
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調査の目的
①子どもの体力が低下している状況にかんがみ、国が全国的な子どもの体力の状況を把握・分析することにより、子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
②各教育委員会、学校が全国的な状況との関係において自らの子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、そのような取組を通じて、子どもの体力の向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
③各学校が各児童生徒の体力や生活習慣、食習慣、運動習慣を把握し、学校における体育・健康に関する指導などの改善に役立てる。
調査の対象学年
国・公・私立学校の小学5年生・中学2年生
調査の内容
①児童生徒に対する調査 ・実技に関する調査
小学校[8種目]
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20メートルシャトルラン、50メートル走、立ち幅とび、ソフトボール投げ
中学校[8種目]
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、持久走、20メートルシャトルラン、50メートル走、立ち幅とび、ハンドボール投げ (※ 持久走か20メートルシャトルランのどちらかを選択)
・質問紙調査 生活習慣、食習慣、運動習慣に関する質問紙調査を実施する
②学校に対する質問紙調査
学校における体育的行事の実施状況、体育専科教員及び外部指導者の導入状況、屋外運動場の状況、運動部活動の状況等に関する質問紙調査を実施する
都道府県別順位(平成20年度)
小5男子:福井県
小5女子:福井県
中2男子:千葉県
中2女子:千葉県
調査結果の特徴
①児童生徒の状況
中学生では、一週間の総運動時間分布を見ると、明確な二極化が見られた。さらに、体力合計点についても二極化が明らかになった。小学生では、運動時間の二極化は明らかにならなかったが、運動時間による体力差は明らかになった。なお、小学生女子、中学生女子において、運動をほとんどしない児童・生徒が多数いることが分かった。
②児童生徒の体力向上に向けて
・小学生男女、中学生男女において、体力合計点と一週間の総運動時間に相関が見られ、運動時間が長くなるほど集団の体力合計点が高くなる傾向が見られた。
・小学生男女、中学生男女において、運動時間と運動嗜好との間には相関が見られ、運動が好きな集団は一週間の総運動時間が長い傾向が見られた。
・小学生男女、中学生男女において、朝食摂取状況と肥満度に相関が見られ、朝食を毎日食べる集団は、それ以外の集団と比較して肥満度が低い傾向が見られた。
・睡眠時間と朝食の摂取状況とは相乗的な関係があり、両者が良好であると肥満度は低いが、朝食を食べないもしくは睡眠時間が6時間未満になると肥満度が高くなる傾向が見られた。
参考文献
文部科学省ホームページ http://www.mext.go.jp/
http://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/taiiku/h21youran/youran_10.pdf#search='全国体力・運動能力%20千葉'