再生可能エネルギー4
出典: Jinkawiki
再生可能エネルギーとは
石油や石炭、天然ガスなどの化石エネルギーとは違い、地球資源の一部など自然界に常に存在するエネルギーのことを言う。環境にやさしく、枯渇する心配が無いため、新しいエネルギーとして注目されてきた。「枯渇しない」「どこにでも存在する」「二酸化炭素を排出しない・増加させない」という3つが条件がある。
再生可能エネルギーの種類
・太陽光
太陽光発電は、シリコン半導体などに光が当たると電気が発生する現象を利用し、太陽の光エネルギーを太陽電池により直接電気に変換する発電方法である。基本的には設置する地域に制限が無いため、導入しやすい。それだけでなく、屋根や壁などの未使用のスペースに設置できるため、新たに土地を用意する必要がない。
・風力
風の力で風車を回し、その動力を発電機に伝達して電気を発生させるのが風力発電。昼夜を問わず発電することが可能であり、発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しないというメリットがある。
・地熱
地下に浸透した雨水がマグマの力で加熱されて発生した蒸気を利用して電気を生み出す発電方法が地熱発電。日本は火山帯に位置しているため、豊富な資源があり、天候や時間に左右されず円環を通して安定した供給が可能である。
・水力
水力発電は、水が高いところから低いところへ流れる時の力を利用して水車を回し、電気を発生させる。水の量を調整することで、電気の需要変動にすばやく対応することが可能。
・バイオマス
バイオマス発電は、未使用の木材資源や下水汚泥、一般廃棄物などをリサイクルして作られた燃料を燃やして電気を発生させる。この発電方法は、バイオマス燃料の燃焼時に放出されるに二酸化炭素は、木材などの植物が光合成により吸収してきた二酸化炭素のため、二酸化炭素の排出と吸収はプラスマイナスゼロになる「炭素循環」の考え方であるカーボンニュートラルに基づき、二酸化炭素の増減に影響与えないとされている。
再生可能エネルギーの課題
日本における再生可能エネルギーの普及を妨げている原因として、いくつか挙げられる。まず1つ目は、発電コストが高いことである。しかし、海外では他の主力電源と張り合えるほどに発電コストが低下しているため、日本でも発電コストを下げ、主力電源かすることは不可能ではない。2つ目にエネルギー変換効率が低いことが挙げられる。水力発電を除いて、太陽光発電や風力発電などの主力となる再生可能エネルギーの発電効率は、火力発電や原子力発電よりも低くなってしまう。例えば、太陽光発電は約14~21%、風力発電の場合は約30~40%である。それに対し、火力発電の発電効率は約42~61%、原子力発電の場合は約33%である。3つ目の課題としては、発電量が天候に左右されるという点が挙げられる。曇りのときには太陽光発電は適さない。また、風力発電は、風のない穏やかな天候のときには発電することができないなどというように天候や季節といった環境的要因に左右されるため、安定した供給が難しい。
参考資料
関西電力、「再生可能エネルギーへの取り組み」、https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/newenergy/about/index.html
太陽でんき、「再生可能エネルギーとは?」、https://selfconsuming-solar.com/column/solar/9269/
R.E.