刑務所

出典: Jinkawiki

何らかの法令に反する行為に及び、 裁判の結果身体拘束を行う刑罰が確定した場合に収容される施設。 拘置所のようにお金があっても自由はなく、 日本の刑務所は世界的に見て極めて特殊な環境である。 少人数での運営を行い、通常は施設警備隊以外の職員は丸腰であるが、 暴動や脱走が極めて少なく、世界的に誇れることでもある。

【生活】 刑務所内では時間の管理に厳しく、規則正しい生活が義務付けられている。 刑務官が「点検ヨーイ」と叫ぶと、それぞれの舎房内では所定の位置に並び、 「気を付け」の号令で全員が座布団の上に正座する。 また、刑務所では本を貸し出しており、現行規定では最低2冊、 上限は刑事施設の長が定めるとしており、 貸出期間も「おおむね一か月以内」を目安に定めるとしている。 自動車整備士等各種免許取得が可能な職業訓練、 地域の学校と協力しての通信教育など、社会復帰に向けての 様々な工夫がされている。 日本の刑務所は収容定員に対して職員数は非常に少なく、 通常は施設警備隊以外の職員は警棒すら持たないが、 脱走は極めて少ないという特徴がある。 2012年に広島で脱走事件が起きたが、 2日に確保されている。


【食生活】 自由がプライバシーがない刑務所生活では、食べることは 非常に大きな楽しみの1つになる。 嫌いなものの食べ残しは許されるが、おかずの交換や残飯を 舎房内に持って帰ることは禁止されている。 刑務所内では支給される食べ物以外は一切食べることができない。 特に甘い物を食べる機会はゼロではないものの、その頻度は一般人に比べると 極端に少なく、受刑者たちは甘い物に飢えているといわれている。

【風呂】 毎日入れるわけではなく、冬で週2回、夏で週3回、 制限時間は15分で、大風呂に団体で入る。 その際洗濯機で下着などを洗濯することができる。

【清掃】 簡単な清掃は毎日行うが、 週に1度室内の大掃除を一斉に行う。 月に一度留置場全体の消毒を2~3時間かけて職員が行う。

刑務所内の生活では何をするにも刑務官の許可が必要である。 トイレに行きたくなっても勝手に行くことはできず、 「お願いします。」と手を挙げて許可をもらう。 作業中に必要なものを取りに行く時も同様で、 常に許可がないと動けない。

【高齢受刑者】 日本の高齢化社会に伴い、 受刑者の高齢化も進んでいる。 その特徴の一つとして、再犯率の高さがあげられる。 万引きなどの軽微な罪を犯すケースが大半で、 年齢が上がるにつれて、再び刑務所に戻る確率も高くなっている。 高齢受刑者の再犯率は7割以上で、5人に一人は2年以内に 再び刑務所に戻ってくる。 自由を手にしても孤立する社会での生活より、 仲間がいて衣食住を政府が提供する刑務所生活を選ぶことが多い。 社会的に孤立したり困窮した高齢者にとって、 刑務所が安住の地となっている現状が見受けられる。

刑務所に1人を収容するには、運営費や受刑者の食費、 看守の人件費などで年間300万円以上の公費が要るとされている。 いわば、国民の税金を使って受刑者を介護する状況になっている。


参考文献

刑務所.net 刑務所とは http://keimusho.net/keimushotoha.html 刑務所生活 http://keimu.itlawyer.jp/ けもの道をいこう http://kemonomichiwoikou.blog.jp/archives/54722572.html

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