募金
出典: Jinkawiki
募金
- 募金活動とは寄付金を集める活動のこと。運営が現実的に険しいことから、個人的に活動する例は少なく、人数を集めて任意団体で活動し、ノウハウを持つ団体に相談することも多い。街頭などで寄付金を募り呼び掛け、一般市民から金銭を集金する。援助を必要とする者を金銭的に支援する目的で、慈善の精神に基づき、ボランティア活動として行われる。集められた金銭は、社会福祉施設や老人ホーム、保育所などに配布し、事業費に使われたりする。また国内外の災害被災者、貧困者の支援金として配給されることもある。
主な募金活動の種類
- 戸別募金:家庭に募金封筒などを配布 各世帯にお願いをする募金
- 街頭募金:街頭で通行人などに理解と協力を呼び掛けて行う募金
- 法人募金:法人(企業)を対象に協力をお願いする募金
- 学校募金:学校内で児童生徒が自主的に行う募金
- 職域募金:各職域でその職員が自主的に呼び掛けて行う募金
- イベント募金:イベントを実施して参加者に呼び掛ける募金
工夫的な募金活動
- ドイツ
「寄付の効果をその場で本人に見せる」ことをコンセプトにして設計された募金活動を展開。内容は、アフリカの難民の子どもが描かれた硬貨で表面をこすると、徐々に表面の用紙が削れていき、削った用紙の下からは綺麗な教室の中で制服に身を包んだ笑顔の子どもの姿が現れるというもの。手に持ってポスターをこすっている硬貨を寄付することで、子どもの未来がどれほど豊かになるのかということを理解させることが目的とされている。
- ブラジル
飛行機のセキュリティゲートにある金属物を置くトレイに、アメリカ赤十字への寄付を促すデザインを採用している。人に行動を起こさせるには、タイミングが非常に大きな役割を果たすという観点から、寄付に対するモチベーションの低い人に有効な仕掛けになっているおり、一般人の行動習慣に着目した施策である。
- ペルー
独自に制作した「ワンコインで市民の心の構成要素を読みとる測定器」を街中に設置することで、募金活動に対する市民のモチベーションを喚起している。測定結果から、心の中に「難民である人々を想い手助けする領域」が十分に余っているということを市民に伝え、「支援をして社会の役に立ちたい場合は、コイン(自分の入れたコインがいったん戻ってくる)をもう一度測定器に投入して下さい。」という表記をすることによって、市民に社会貢献の意識を喚起して、自らの意思による募金を促している。
- イギリス
人通りの多い街中の様々な地点に、ホームレスの存在を連想させる、薄汚れた毛布やビニール袋、ペットボトルなどのアイテムとともにQRコードを明記したダンボールを設置している。ダンボールに描かれたQRコードを携帯電話でスキャンすることで、そのまま「ホームレス支援」の活動に寄付ができるという仕様になっている。市民が問題意識をもったその瞬間に、携帯から寄付ができるという点が特徴である。
- イスラエル
スーパーマーケットにて販売する生鮮食品を通常の半分の量にパッケージして販売するという活動を展開している。通常サイズの食品と同じ値段で販売し、量を半減することで空いたパッケージのスペースに、「How about sharing with those in need?」(この食品の半分部分を本当に必要としている人にお裾分けしませんか)という一文を刻み、代金の半分が寄付されるという仕組みになっている。
- オーストラリア
回転寿し店のお皿に「ドネート・プレート(寄付用の皿)」を混ぜるという活動を行っている。レジにて食事した分の料金とまとめ、自分が手に取った“ドネート・プレート”分の料金を支払うことで、日本の東日本大震災に向けた寄付ができるという仕掛けとなっている。
- ニュージーランド
パッケージに「子供の脚」が描かれたケチャップパックを販売している。切り取り線から開封することで脚の部分が切れ、地雷の惨状を直観的に想起させる演出が施されています。パッケージの裏面には「今もなお89もの国々で歩行中に地雷の被害にあっている人々がいます。寄付をお願いします」というメッセージが記載されている。
- アメリカ
Google検索やGoogle Chromeのユーザーがテキスト入力時にスペルミスをした際、その文字を右クリックすると、「正しいワード候補」と並んで、「Donate a Word(この文字を寄付しませんか?)」というメッセージが表示されるという仕掛けを施している。ユーザーがクリックすることで「Donate A Word」のキャンペーンサイトに遷移し、そのサイト上でDonateボタンをクリックすると、1文字あたり10セントが寄付されるという仕組みになっている。
- カナダ
「ほんの少し前に見た情報が突然消えてしまう」という、アルツハイマー病患者の症状を、Webサイトをスクロールするだけで、疑似体験できてしまうという仕掛けを作った。サイトを見たユーザーにアルツハイマー病の症状を実際に経験させることで、支援の必要性を認識させられる仕組みとなっている。
参考資料
UMA