北欧諸国と抵抗
出典: Jinkawiki
北欧(北ヨーロッパ)はデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランドの5か国をさす。この項目では第二次世界大戦における北欧諸国の侵略国に対する抵抗について記述する。このころはナチスドイツの脅威にさらされていた。
デンマーク・ノルウェー
1939年、デンマーク・ノルウェーに対する占領計画がドイツで決まっていた。そして占領された。しかし国民の抵抗は終わらなかった。
1945年に両国はドイツの降伏により独立を果たす。
スウェーデン
国際連盟のもとで集団安全保障条約が機能しないことをみて、北欧諸国間で防衛協力を模索するもうまくいかなかった。大戦勃発後にソ連とフィンランドの間で「冬戦争」が起きると、スウェーデン国民はフィンランドに対して連帯感を示したが、政府はソ連との関係悪化を恐れて非交戦国の立場を選択した。
戦争を行うことはなかったが、ドイツに対して譲歩を余儀なくされ、それでも新たに中立国をめざし、そしてドイツに占領されたノルウェーとスウェーデンに様々なかたちで援助を行うこともあった。
1943年冬にドイツがソ連侵攻に失敗すると、それに付け込んで今まで認めていた譲歩を取り消し始めた。
フィンランド 1939年ドイツのポーランド侵攻の後、ソ連から領土割譲などを要求されるも拒否する。しかしソ連からフィンランドとの国境で起きた事件を利用され、軍事攻撃を受けることになった。ソ連によってフィンランドに傀儡政権を作られるも、国民が激しく抵抗した。その後国際連盟から除名されたソ連はイギリスとフランスのドイツとの交戦の可能性に対し、大戦の巻き込まれを恐れて、1940年にフィンランドと休戦した。 しかし領地をソ連に割譲し、ドイツ軍の領土通過権を要求され、さらには1941年にソ連軍はドイツ軍が国内に入っているフィンランドに空爆を仕掛けてきたのである。 1944年にようやく対ソ休戦を結ぶ。
アイスランド 中立国を目指したが、1940年にイギリスによる中立侵害になすすべなくイギリス軍を客人として迎える。翌年には米軍が駐留することになる。 1944年に国民投票を経て独立する。
参考文献
百瀬宏ほか編(1998)『新版世界各国史21 北欧史』山川出版社
中津孝司(1989)『北ヨーロッパ現代史』晃洋書房