南北問題21

出典: Jinkawiki

 

目次

概要

南北問題とは要するに先進国と発展途上国の経済格差の問題のことである。 1960年代に入り指摘されだした問題であり、豊かな先進国が主に北側に位置し、貧しい発展途上国が主に南側に位置するというような場所の関係から「南北問題」と呼ばれる。 また、「南」側の発展途上国の中でも産油国のようなエネルギー資源を持つ国と非資源国との間の大きな経済的格差が生む諸問題である、「南南問題」も生まれる。  

背景

格差の原因は複数であり、複雑であるが、スウェーデンの社会学者であるヨラン・テルボーンは格差を4つの主要原因に要約した。それは次のようになる。 搾取    優劣なグループが劣位にあるグループから価値を奪い取ること、雇用主が労働者を低賃金で雇用すること 排除    人種差別のような、あるグループが別のグループを締め出すことによる差別 乖離化   ボーナス制度のような経済的メカニズムの結果、地位の低い被雇用者と 経営との格差や発展途上国と先進国の格差が拡大する ヒエラルキー 役所や会社の職位や階級のように正式な組織内における上下の位階関係に基づく秩序 この中で「南北問題」に該当するものとしては「乖離化」、「搾取」、「排除」の三つである。工業化していない発展途上国における出生の増加のせいで世界人口の3分の2にあたる人々がほぼすべての事柄で不利になってしまう。これの原因として、産業の生産力の向上が社会のすべての側面を決めることになってしまうということがある。 

解決策

 解決するためには資源ナショナリズムを広げることが第一だと考える。  発展途上国が先進国に自分国のの資源を輸出せず、自分の国の経済を発展するために自国で資源を使うことが大切だと考える。  

参考文献

「格差の世界地図」 岸上伸啓 丸善出版


  人間科学大事典

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